年齢や学歴で微妙に変わる「宝くじで10億円当選」と就労意欲の関係

2013/08/28 07:55

アメリカの民間調査機関【ギャラップ社】は2013年8月14日に同社公式サイトにおいて、宝くじの巨額当選と労働意欲に関する意識調査結果を発表した。それによると調査対象母集団では、宝くじで1000万ドル(約10億円)当たった場合、それでも現職を続けるとする人が4割強、転職するが働き続ける人が2割強いることが分かった。しかし年齢別に見ると若年層ほど仕事そのものを辞める人が少なく、高齢者ほど高くなる傾向が見られる(【発表リリース:In U.S., Most Would Still Work Even if They Won Millions】)。

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今調査は2013年8月7日-11日に渡ってアメリカ国内に住む18歳以上の就労者(フルタイム・パートタイム)に対して、乱数で選ばれた電話番号へ行った電話インタビュー(英語とスペイン語)の結果を集計したもの。有効回答数は1039人。2012年3月時点の国勢調査などの統計データに基づいた、ウェイトバックが行われている。

先に別記事で記した通り、今調査対象母集団では宝くじで1000万ドル当たっても、現職で働き続けると回答した人は44%、転職するが就労は続ける人が23%に達している。


↑ もし宝くじで1000万ドル当たったら「今の仕事を」続ける? 「他の仕事で」働き続ける? 仕事そのものを辞める?(米、経年別)(再録)

この直近値について、回答者の世代と学歴別に見たのが次のグラフ。


↑ もし宝くじで1000万ドル当たったら「今の仕事を」続ける?「他の仕事で」働き続ける?仕事そのものを辞める?(2013年8月、属性別、米)

世代別に見ると「今の仕事を続ける」人の割合に変化はないものの、歳を経るに連れて「仕事を辞める」人が増え、「別の仕事で働き続ける」人が減っていく。これは心境的にセミリタイヤをする年代として早いか遅いかの考え方に加え、手に入れた金額のみで余命を過ごせるか否かを試算した結果も多分にあると考えられる。見方を変えれば、金さえあれば今すぐにでもリタイヤ生活を迎えたい人は55歳以上では半数近くに達していることになる。

学歴別では特定できる法則のようなものは見当たらない。高卒以下と大学院以上という、両極端の学歴内容で同じような結果(現職継続を強く望む)が出ているのは、意外といえば意外。

リリースでは属性による心境の違いに関する解説は特になく、事実のみが淡々と語られている。経年変化部分で「同一の職場で働き続けたいとする意見が増えているのは、仕事で得られる非金銭的なメリットを見出している人が増えているからではないか」とのコメントがあるが、低学歴と高学歴においても、(多分に立ち位置は大きく異なるだろうが)そのメリットを感じているのかもしれない。

……仮に日本で同じようなアンケートを取ったら、どのような結果が出るだろうか。10億円が当たる宝くじは日本ではまだない(法制上不可能)が、例えばロト7やジャンボ宝くじの1等が当たったら。色々と考えるだけでも楽しいひと時を過ごせるに違いない。

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