男性喫煙者40・50代以降は1日1箱だと不足気味…世代別喫煙動向をグラフ化してみる(2013年)

2013/08/07 08:45

JT(2914)は2013年7月30日に、2013年5月に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を発表した。その内容によれば先に【2013年の全体喫煙率20.9%、女性はわずかに上昇】で伝えたように、2013年5月時点における日本国内の喫煙率は20.9%で、前年比では0.2%ポイントのマイナスとなった。男女別では男性が0.5%ポイント減少、女性は0.1%ポイント増加し、男女対照的な動きを示した。今件はその発表資料に添付されていた参考データを基に、世代別喫煙率や喫煙者の喫煙本数など、いくつかの視点で喫煙者の動向を確認していくことにする。

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世代別喫煙率と前年からの変化


今調査の調査要目は先行記事「2013年の全体喫煙率20.9%、女性はわずかに上昇」を参考のこと。

今回の調査結果をグラフ化すると、次の通りとなる。


↑ 全国喫煙率(-2013年7月、JT発表)(再録)


↑ 全国推定喫煙人口(-2013年7月、万人、JT発表)(再録)

リリースの添付参考データには検証用として、「世代別喫煙者率」や「地域別喫煙者率」「喫煙本数」の3項目が用意されている。今記事ではその中から「世代別喫煙者率」「喫煙本数」に関して精査を行う。昨年の値も当方の手元にあることから、その値との比較も行い、変化をも確認する。

まずは世代別喫煙者率。


↑ 世代別喫煙者率(2013年、JT)


↑ 世代別喫煙者率(2012年から2013年への変移、JT)

男性では20代で喫煙率はやや低め、30代以降は4割前後。40代をピークとし、そこからは漸減をはじめる。一方女性は30代以降50代までほぼ横ばいを維持し、60歳以降でようやく減少しはじめる。喫煙率そのものははるかに男性の方が上だが、中堅層のたばこ離れの動きには男女間でやや違いが見られる。

また去年からの変移を見ると、男性40代と女性50・60代の増加が目に留まる。中期的データの動きから見るに、男性40代は多分にイレギュラーな感が強いが、女性はここしばらくの間中堅層以降の喫煙率の横ばい、増加傾向が確認されており、これが女性全体の喫煙率の減少を押しとどめる主要因となっている。

毎日吸う人の喫煙本数、女性は1箱未満、男性は40・50代が1箱以上


一方、「毎日吸う」と答えた人の、世代別喫煙本数は次の通り。今資料では具体的な「喫煙者全体における、毎日喫煙者率」は記載されていないが、通常喫煙者は毎日喫煙するのが一般的なことから、ほぼ喫煙者全体の動向に等しいと見て良い。


↑ 世代別平均喫煙本数(2013年、JT)(「毎日吸う」人限定)


↑ 世代別平均喫煙本数(2012年から2013年への差異、JT)(「毎日吸う」人限定)

男女とも20代がもっとも喫煙本数は少なく、歳を経るに連れて漸増。そして60歳以上で初めて減る傾向を示している。また女性は全般的に男性と比べて喫煙本数は少なめ。

女性はピーク時の50代でも1日1箱で余る本数だが、男性は40代・50代では1箱(20本)では足りない計算となる。今値はあくまでも平均値なので、40-50代には1日で2箱程度を空にする人も多いのだろう。

また昨年2012年分からの変移だが、喫煙率同様喫煙本数でも男性40代が突出した伸びを示している。たまたま調査対象母集団に40代のヘビースモーカーが多分に含まれた、イレギュラー的な動きの結果なのか、それとも男性40代に喫煙者が増加する何らかの社会的な変化が起きたのか、今回だけでは判断が付きにくい。来年以降の結果を元に見極める必要がある。

一方女性は50代がやや増加。この世代は今年に限らず数年来、喫煙率も増加す動きを示していることから、留意が必要となる。男性40代と合わせ、来年の動向に注目したい。

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