OSシェアは逆転、企業シェアは多種多様に…世界のタブレット機出荷動向をグラフ化してみる(2013年)

2013/08/06 07:55

総務省は2013年7月16日に、最新版となる【情報通信白書】を同省公式サイト内で発表・公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。今白書は当サイトでも春先に複数の記事でその内容を精査分析した「通信利用動向調査」の結果をベースにしている一方、他にも複数の資料、調査結果を素材として利用しており、日本を中心とした情報通信の現状を学べる白書となっている。今回はその中から、世界におけるタブレット端末(機)の出荷動向について見ていくことにする。

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今回スポットライトをあてる部分は、一次ソースとしてIDCが2013年5月に発表した、有料データの更新を伝えるリリース【Worldwide Tablet Market Surges Ahead on Strong First Quarter Sales, Says IDC】をベースにしている。確認をしたが不特定多数が利用できる範囲では、今情報通信白書で得られる値以上のものは無かったので(より細かい期間のシェアグラフはあるが、数字上で問題が発生しており、精査のための利用は不可能)、白書上の値をそのまま流用する。

さて2012年第1四半期(Q1、以下同)には世界で2030万台だったタブレット機の出荷台数だが、1年後の2013年Q1には2.5倍の4920万台にまで増加している。スマートフォンと比べれば桁違いに少ないものの、それでも市場が成長を遂げていることには違いない(各期間内の出荷台数であり、その時点で流通・利用されている台数ではないことに注意)。


↑ 世界におけるタブレット端末出荷動向(2012年Q1と2013年Q1)(万台)

台数そのものの増加と共に、その内訳も大きな変化を遂げている。まずOS別の区分だが、2012年時点ではiOS(=iPad)が6割近く、Androidが4割近くだったものが、2013年にはほぼ逆転する形となっている。


↑ 世界におけるタブレット端末出荷動向(2012年Q1と2013年Q1)(OS別シェア)

この2種OSでタブレット機はほぼ寡占状態にあることに違いは無い。噂のWindows機も健闘しているが、その出荷シェアは3.7%に留まっている。

一方、販売メーカー別では混戦模様が加速化している。


↑ 世界におけるタブレット端末出荷動向(2012年Q1と2013年Q1)(企業別シェア)

サムスンがこの1年間に大きくシェアを拡大しているが、Appleは大きく減退、ASUSとアマゾンはやや成長、そして「その他」に収まる多種多様なメーカーからの出荷台数が大幅に伸びている。もっともAppleも出荷「台数」を減らしているわけでは無く、むしろ1180万台から1950万台に増加している。その成長率以上に市場の規模拡大のスピードが速く、結果としてシェアが落ちてしまったに過ぎない。



スマートフォンと比べて大型で、単価の高さもあり、タブレット機の浸透普及状況は、スマートフォンほどではない。しかしパソコンの主力がデスクトップからノート型に移りゆく状況と同じ理由で、タブレット機の利用も確実に増加を続けている。

現状の流れがそのまま続けば、OS面ではiPadによるiOSが一定シェアを維持しつつもAndroidのシェアはますます拡大。企業別では大手がそれなりのシェアをキープしつつ、多様なメーカーによる(そのほとんどはAndroid)機種が市場に出回ることになる。今後どのような変化を見せるのか、そして日本のタブレット機市場にはいかなる影響が生じるのか、気になるところではある。


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