世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる(2013年第1四半期まで版)

2013/08/04 10:00

ICT(情報通信技術)の調査やアドバイスを行う国際企業のガートナー(Gartner)は2013年5月14日付で、世界全体における2013年第1四半期(2013年Q1)の携帯電話(一般携帯電話(フィーチャーフォン)、スマートフォンの双方を含む)の推定販売台数が4億2582万1600台に達したと発表した。そのうちスマートフォンは2億1004万6100台となり、携帯電話全体に占めるシェアは49.3%と半数近くに達することとなった。携帯電話全体ではサムスンが最大のシェアである23.6%を占め、次いでノキアが14.8%、アップルが9.0%と続いており、スマートフォンの販売が伸びると共に、上位企業の寡占化が進んでいることがうかがえる。今回はガートナー社の各リリースを元に、前四半期分の記事を踏襲する形で、2009年以降の各四半期における携帯電話の販売動向をまとめることにした(最新リリース:【Gartner Says Asia/Pacific Led Worldwide Mobile Phone Sales to Growth in First Quarter of 2013】)。

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世界規模で伸びるスマートフォン、まもなく四半期販売シェアは半数へ


該当リリースによれば、2013年第1四半期の期間中に、全世界で販売された携帯電話は4億2582万1600台。そのうち49.3%はスマートフォン、残りは一般携帯電話(など)。スマートフォンの普及は進んでいるが、世界全体で見ればかろうじて一般携帯電話の需要の方が大きい。ただし次に呈するグラフにからも分かるように、四半期単位の販売実績でも着実にスマートフォンは伸びており、早ければ次四半期にも過半数に達することが予想される。

なお今件記事は「各該当四半期単位の『販売』実績」であり、「特定時点における所有・稼働数、シェア」ではないことに注意してほしい。つまり今グラフは2013年Q1における「世界中の携帯電話の稼動数の半数近くがスマートフォン」を意味しているわけではない。


↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(2013年第1四半期)


↑ 全世界における携帯電話「販売」台数シェア(各四半期毎)(Gartner調べ)(-2013年第1四半期)

2011年からスマートフォンの販売シェアはほぼ同じペースで漸増している。見方を変えれば、現時点でも一般携帯電話の市場需要はそれなりに大きいことがうかがえる。

さて次の図は、四半期単位の動向(シェアではなく実販売数)を2009年第1四半期から順にグラフ化したもの。携帯電話全体としては「年末(第4四半期)によく売れる」「販売数は漸増を継続」「2011年以降はほぼ横ばい」の動きがつかみ取れる。そして上記グラフにある通り、販売の主役が一般携帯電話からスマートフォンに移行しつつあるようすも分かる。


↑ 全世界における携帯電話「販売」台数(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)(-2013年Q1)

【アジア太平洋のモバイル加入者数や増加傾向をグラフ化してみる】など新興国の携帯電話事情を解説した記事でも示している通り、新興国で普及しつつある携帯電話の多くは、未だに非スマートフォンタイプ。それらが一般携帯電話の販売の多くを支えている(販売単価、ランニングコスト、インフラの問題などが起因)。

一方その新興国でも、手軽なインターネットの窓口、多機能情報端末としてのスマートフォンは魅力的なアイテムであり、少しずつだが確実に販売実績をあげつつあるのも事実。先進国での普及がある程度進んでいる昨今でも、スマートフォンの販売実績が順調に成長を続けているのは、多分に新興国における広がりによるところが大きい。

スマートフォンのOSシェア動向を探る


成長を続けるスマートフォン販売数にスポットライトをあてると、その中ではOSシェアの競争が激化し、この数年で大きな変化を見せている。


↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数(OS別)(万台)(Gartner調べ)(四半期単位)(-2013年Q1)

↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数シェア(OS別)(Gartner調べ)(四半期単位)
↑ 全世界におけるスマートフォン「販売」台数シェア(OS別)(Gartner調べ)(四半期単位)

スマートフォンのOS別販売数、シェアに関する解説の際には常にコメントしていることだが、「iOSはApple社のみの提供」「Androidは多数社の販売数を全部足している」ことに留意してほしい。今件グラフ、数字は「OS」括りでのものであり、「1企業=iOS」のApple社と、「多数企業の合計によるAndroid」とでは、単純比較をするのには条件を異にしていることを知っておく必要がある。同時に、純粋にOSでの切り口に限定すれば、Androidの四半期販売シェアがiOSを圧倒的に凌駕しているのもまた事実である。

さてAndroidの四半期単位での出荷台数は、やや上昇率を落としたものの、増加を続けていることに違いない。一方でAppleは前四半期と比べてやや減退。これは前四半期が2012年9月21日に発売されたiPhone5と年末攻勢で大きな伸びを見せ、その反動によるところも大きい(同社は概して、新機種の発売で大きく販売台数を伸ばし、その後は勢いを漸減させる傾向がある)。

四半期区切りでの販売数のシェアに目を転じると、2009年当初はSymbianがトップで、次いでResearchInMotion(BlackBerry)。Appleは1割強、Androidは2%にも満たなかった。しかし両方共に漸増を続け、特に2010年以降は成長著しく、2011年第1四半期時点で、双方合わせて過半数の販売シェアを確保する。そして直近の2013年第1四半期では、ついにiOSとAndroidで92.6%の四半期単位での販売シェアを得るまでになった。かつてのトップを示していたSymbianは0.6%でしかない。



一般携帯電話の需要が無くなることはないが、今後も漸次スマートフォンのシェアは拡大を続けていく。リリースでもiPhoneにおいて、中国が有力な成長市場として注目されていると特記されている通り、中国などの人口が多い新興国での普及が見込まれる。

次四半期のガートナー社による携帯電話販売動向リリースは、通常ならば8月過ぎとなる。その時にはどのような値を示すことになるのか。発表があり次第お伝えすることにしよう。

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