伸びるAppleとサムスン、目まぐるしく変わるOS…日本のスマートフォンシェアをグラフ化してみる(2013年)

2013/07/30 11:30

総務省は2013年7月16日付で、最新版の【情報通信白書】を同省公式サイト内で公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。今白書は当サイトでも春頃に複数記事でその内容を精査分析した「通信利用動向調査」の結果をベースにしているが、他にも多様な資料や調査結果を素材として利用し解説が行われており、日本を中心とした情報通信の現状を知るのに役立つ白書となっている。今回はその中から、日本国内のスマートフォンにおけるメーカー別・OS別のシェア動向を見ていくことにする。

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2012年の国内スマートフォン販売実績は3218万台、トップ台数はApple


今データは白書によれば一次資料として、ガートナー社が2013年2月13日に発表したレポートを用いているとある。同社のリサーチデータを確認したが、該当レポートはいわゆる「有料レポート」で、価格は1000ドル以上もする。不特定多数が任意に取得できるものではないため、今回は白書上で抜けている2010年分は補完せず、あえて2009年・2011年・2012年分のみの動向についてグラフ化を行う。

それによると、日本国内でのスマートフォン販売実績は、2009年時点ですでに1743万台だったものが、2012年には3218万台。ほぼ2倍にまで増加している。


↑ 国内スマートフォン年間販売実績(万台)

この一、二年の間にスマートフォンが急速に浸透しつつあることは、すでに複数資料・調査結果で明らかにされているが、「3年で2倍」という実態を確認すると、その勢いがあらためて認識できる。毎年買い替えることは稀だろうから(このあたりは来年以降の「消費動向調査(買替年数)」で、ある程度公的なデータが取得できるはず)、この勢いが継続するとは思えないが、販売実績そのものが今後も増加していくことは間違いない。

さて次に示すのは、メーカー別のシェア推移。2009年時点は富士通製がトップで、次いでシャープ、NEC、パナソニックが続いていた。国内勢がずらりと上位に並び、Appleは7.4%でしかなかった。


↑ 日本のスマートフォン販売台数のシェアの変化(メーカー別)

ところがiPhoneが次々に新タイプを市場に送り出し、これが国内のスマートフォン市場にも火をつける形となり、Appleの販売シェアは急速に拡大。2011年には20.7%と2割を超え、富士通の21.9%に次ぐ形となった。逆にNECなど国内企業のシェアは多かれ少なかれ縮小している。またサムスンも6.3%となり、無視できない値を示している。

直近の2012年ではAppleのシェアはさらに拡大し、ついに1/4を超えて国内トップ、3割にも迫る勢いを示している。かつて3割近くでトップにあった富士通は2割を切り、Appleとは10%ポイント近い差をつけられている。他の国内企業も一様にシェアを縮小。Apple以外で唯一伸びている企業といえば(やはり日本国内企業では無い)サムスン位である(「その他」には細々とした企業があるが、今件では省略)。この動きを見ると、日本のスマートフォン市場の拡大が、Apple=iPhoneと共にあったのかが、手に取るように分かる。

OSシェア別ではAndroidが過半数


これをOS別に見ると、また違った動きが確認できる。


↑ 日本のスマートフォン販売台数のシェアの変化(OS別)

2009年時点では過半数をSymbian、4割近くをLinuxが占め、iOSやAndroidは「その他大勢」レベルでしかなかった。ところが2011年には大きく様変わりし、4割強をAndroid、2割をiOSが占め、SymbianとLinuxは合わせても1/3程度でしかなくなってしまう。

さらに直近2012年ではAndroid単体で5割強、iOSで3割近くとなり、圧倒的なシェアを確保。2009年時点では2種で9割を超えていたSymbianとLinuxは、合わせても2割に届かない形となってしまっている。

なおAndroidとiOSの差だが、前者は複数企業から各対応ハードが販売されているのに対し、後者はApple1社のみからの販売。OSという視点ではAndroidが2倍近い優勢さを見せているが、単純に比較できるとは言い難いことも付け加えておく。



上記にもある通り、今後も日本国内でスマートフォンが販売実績を伸ばしていくことは間違いない。それと共にメーカー・OSのシェアも少しずつ、しかし確実に変化を遂げていくことになる。「携帯電話」を示す対象が、一般携帯電話(フィーチャーフォン)からスマートフォンに変わる中で、その内容も大きく様変わりしていく。

もっともこの動きは日本国内だけの話ではない。メーカーはともかく、OSの面では多少の差異はあれど、世界全体の動きも似たようなもの。今後もさらにシェアの伸縮は続き、AndroidとiOSの二強時代となることだろう。


■関連記事:
【世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる(2012年第4四半期)】

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