2013年6月度外食産業売上プラス3.6%・少雨と日どりが貢献し2か月連続前年を上回る

2013/07/26 09:45

日本フードサービス協会では2013年7月25日、同協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査による、2013年6月度の調査結果を発表した。それによると同月の総合売り上げは前年同月比でプラス3.6%となった。これは先月から2か月続いて前年同月を上回ったことになる。全国的に気温が高く天候も良く、梅雨にしては降水量が少なかったのに加え、前年比で日曜日が1日多かったのが幸いし、客足が伸びたのが貢献した(【日本フードサービス協会:発表リリースページ】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われている。対象数は事業者数が202、店舗数は3万1071店舗。今月は前月と比較して事業社数・店舗数共に減少している。

全業態すべてを合わせた2013年6月度売り上げ状況は、前年同月比で103.6%となり、前年同月を上回った。今回月は前年同月と比較すると土曜日数は同じだが日曜日が1日多く、天候・温度共に順調。特に大阪方面では昨年と比べて晴れの日が2倍も多く、これが客足を呼び込む形となり、来場者数をかさ上げすることとなった。

業態別ではファストフードが先月から続く形で健闘。やはり先月同様に、4種類の業態すべてでプラスを示している。不調が続いていた洋風も、単価は伸び悩んでいるが客数がプラス3.4%と順調。牛丼チェーン店を含む和風は客単価がマイナス5.1%、客数が大幅増のプラス12.0%となり、売上は6.2%のプラス。御三家のうち一社による主力商品の値下げで単価は落ちたが、その分客数が増加し、売り上げを支える形となった。麺類は客数がプラス9.2%と順調で客単価の下落も大したことが無く、売り上げを伸ばしている。ただし先月同様に店舗数の増加が客数増加に貢献しており、気になる動きではある。

ファミリーレストラン部門は売上が5.8%と大きくプラス。焼肉部門は相変わらず12.8%と大幅なプラス、客数のプラス12.4%はファミレス部門では一番大きい。客単価はプラス0.3%でしかなく、昨年の風評被害の反動がいまだに継続中なのが分かる。


↑ 外食産業前年同月比・全店データ(2013年6月分)

天候は良好、
日曜日も1日多く、
客足は前年比で
大きく伸びる。
居酒屋以外で
売り上げは上昇。
健康志向や可処分所得の減退、家族構成の変化(核家族化)を受け、外食、特にファミリー向けの業態には小さからぬ影響が生じている。昨今の節約志向を反映し、各種アンケートでは出費の削減対象として常に上位陣に「外食」が挙げられている。さらにこの節約・健康志向と浅からぬ関係があるが、スーパーやコンビニが提供する中食が、これまで以上に注目されており、外食のシェアを奪いつつある。またサラリーマンによる持参弁当率の増加も、外食産業にとってはマイナスの材料の一つとなる。

外食産業側でもこれらの社会環境の変化を受け、ファストフード各社による朝食用メニューの充実、イベント化を伴う高単価商品の展開、他業種との連携強化など、これまで以上に積極的な姿勢を見せている。

外食産業内部はもちろん、せめぎ合う周辺・競合他業種の動向も合わせ、今後も消費者の「食」を見つめていきたいところだ。


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