行動履歴・位置情報・電話番号、一番公開したくないのは? …主要国での慎重な扱いが求められる個人データへの認識をグラフ化してみる(2013年)

2013/07/30 07:55

総務省は【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】にあるように、2013年7月16日付で【情報通信白書】の最新版にあたる2013年版を一般公開した。この白書では春先に当サイトで複数の項目について精査した「通信利用動向調査」の結果をはじめ、各種関連市場の現状や国内外の実態、調査結果を紹介し、解説を行っている。今回はその中から、インターネットの普及と共にますます重要視される個人(パーソナル)データの取扱いのうち、慎重な取り扱いが求められるもの、具体的には「メールアドレス」「電話番号」「位置情報」「行動履歴」「趣味」の5項目に関する秘匿認識について、国際比較の観点で見ていくことにする。

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先行する記事でプライバシー性が比較的低い個人データ「氏名」「性別」「会社名」「役職」「国籍」に関する、非公開希望の度合いを国際比較の形で呈した。この中では「会社名」がもっとも公開したくない対象という結果が出ている。また、日本とフランスは他国と比べ、秘匿希望度合いが大きい。


↑ どのような場合でも提供・公開したくないデータ(プライバシー性が高くない一般パーソナルデータ)(再録)

今件は似たようなスタイルだが、より個人情報として制度が高いもの、個人が特定されやすく、公開リスクが高いもの、見方を変えると慎重な扱いが求められる個人データについて尋ねている。その結果が次のグラフ。


↑ どのような場合でも提供・公開したくないデータ(慎重な扱いが求められるパーソナルデータ)

各国とももっとも秘匿したいデータは「行動履歴」。個人の特定だけでなく、他人には見せたくない趣味趣向、日常生活の様式も含めた、個人の全ぼうがあからさまにされる可能性があるからだと考えられる。要はプライバシーそのものの披露になりうるからだ。映画「トゥルーマン・ショー」を思い起こしてもらえれば、理解はできるはず。

「行動履歴」に近い値を示す「位置情報」も、それに類する理由である。もっともこちらの場合、自宅をはじめとした特定地点の位置情報を暴露してしまうと、より深刻な事態が起きかねない。一方で個人が了承した上でなら、foursquareのように位置情報を活用して有意義なサービスを提供したり、情報交換・コミュニケーションを行う仕組みも展開されているのが現状。今項目はケースバイケースであると共に、特にこの値が高い日本では、他国ほど位置情報サービスが流行らないのも納得できる。

他方メールアドレスや趣味は、それほど「公開したくない」との要望は強くない。前者はスパムの対象となるリスクもあるが、それでも居住場所などの個人を特定する、あるいは生活スタイルを暴露されるソースには成りにくいからだと考えられる。それでも日本やフランスでは4割近くが「メールアドレスは提供・公開したくない」と考えている。

また先の「プライバシー性が高くない一般パーソナルデータ」同様、個々の項目間での秘匿希望度合いの差・順位は、各国でほとんど同じなのも特徴。上記にある通りすべての国で「行動履歴」「位置情報」がトップ、第二位を占め、次いで「電話番号」が続いている。「メールアドレス」「趣味」は国によって多少順位の差が出ているが、大きな差ではない。

情報の公開・秘匿に関する認識は、慎重さが求められるレベルのものにおいても、国による差は無いということだ。不思議な話かもしれないが、インターネットを介して各国間で情報の秘匿性・公開性を考える必要があることを考えると、認識が共通化の方向を見せるのも、納得が出来よう。


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