10代は携帯通話よりも無料通話アプリ…コミュニケーション手段としてのデジタル機器の利用性向をグラフ化してみる(2013年)

2013/07/26 14:45

総務省では2013年7月16日、同省公式サイトの専用ページで【情報通信白書】の2013年版を一般公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。内容の一部は春先に複数の解説記事にした「通信利用動向調査」の結果を元にしているが、その他にも多数の調査結果をも内包、解説対象にしている。今回はその中から主要デジタル機器・サービス、具体的には携帯電話(一般携帯電話(フィーチャフォン)とスマートフォン双方)の通話・インターネットによる通話(LINEなどの無料通話アプリ)・ソーシャルメディア・メールやSMSの4手法による、コミュニケーションツールとしての利用性向を見ていくことにする。

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今調査部分の調査要項や調査対象母集団の詳細は先行記事の【テレビを観ながらネットをする「ながら視聴」割合をグラフ化してみる(2013年)】にある。詳しくはそちらを参照のこと。また今件はあくまでもデジタル機器やサービスに限定したコミュニケーションの利用性向で、直接対面しての会話や手紙などによるやりとりは別途行われていることに注意してほしい。

まずは行為者率だが、各世代とも通話よりメールが多用されているのが確認できる。


↑ 主なコミュニケーション手段の行為者率(デジタル機器、世代別)

また若年層に限ればメールだけでなくソーシャルメディアの利用も盛んで、20代までは通話以上に使われている。30代を超えると急速にソーシャルメディアによるコミュニケーションは減り、通話がやや増加し順位が逆転する。さらに40代以降になると携帯通話の利用率は横ばいのまま、その他のデジタル系が減り、50代以降はほぼ携帯通話とメール・SMSのみとなる。

これを利用時間別にみると、世代間のコミュニケーションスタイルの違いが一層浮かび上がってくる。


↑ 主なコミュニケーション手段の利用時間(デジタル機器、1日あたり、分、世代別)

10代では行為者率こそ携帯通話の方が上だが、利用時間では圧倒的にネット通話が上。同世代では「LINE」をはじめとする無料通話アプリが深く浸透しており、また通話料金を気にせず話せることもあり、多いに活用されている実態が見えてくる。またメール・SMSも長時間利用され、ソーシャルメディアも30分近く使われるなど、多方面で活発にコミュニケーションをしている様子がうかがえる。

20代以降になるとネット通話の利用は減り、30代以降はソーシャルメディアの利用時間も大きく縮小。一方でメール・SMSはあまり減る気配を見せず、相対的にメール・SMSがコミュニケーションの中心となっていく。

「10代…ネット通話とソーシャルメディア」「20代…ソーシャルメディア」「30代以降…メール・SMS」が目立つ形となっているが、これはそのまま各世代がデジタル機器にはじめて触れた時期に主流だった、コミュニケーション手段でもある。多くのツール・道具において、最初に使ったものを継続使用し続けるのはデジタル機器に限らずよくある話だが、デジタル系コミュニケーション手段でも似たような傾向が確認できる次第である。



新たにデジタル・コミュニケーションの世界に仲間入りする人の多くは、ネット通話とソーシャルメディアをメインに使いこなすことから、今後はこの2手段の利用者が漸増、しかも若年層から中堅層に向けて浸透していくものと考えられる。

もっともそれまでに、さらに新しいツールが登場し、世の中に普及していく可能性もある。その場合、新たな世代間の区分が生まれることになるだろう。

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