ネットの窓口はスマホなどの携帯電話がトップ…機器別ネット利用率や利用時間をグラフ化してみる(2013年)

2013/07/25 11:30

総務省では2013年7月16日に同省公式サイトの専用ページ内において、【情報通信白書】の2013年版を一般公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。内容の一部は以前いくつか解説記事にした「通信利用動向調査」の結果を元にしているが、その他にも複数の調査結果をも内包、解説対象としている。今回はその中から主要機器、具体的には携帯電話(一般携帯電話(フィーチャフォン)とスマートフォン双方)・パソコン(PC)・タブレット機の3種類を用いた、インターネットの行為者率や利用時間の違いを確認していくことにする。

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今調査部分の調査要項は先行記事の【テレビを観ながらネットをする「ながら視聴」割合をグラフ化してみる(2013年)】にある。詳しくはそちらを参照のこと。また「行為者率」とは1日の中で15分以上した人が全体に占める割合を意味している。パッと見、ちらり見ではなく、ある程度まとまった利用で初めてカウントされる。

行為者率そのものは世代を問わず携帯電話が一番上。時間を別にすれば「インターネットの窓口は携帯電話メイン」ということになる。


↑ 主要機器のインターネット行為者率(世代別)

これは多分にスマートフォンの普及が影響していると考えるのが無難。特にスマートフォン利用率が高い若年層に、携帯電話経由の行為者率が高い傾向が見られ、20代では実に8割強が利用している。30代まではパソコンの2倍を超える値を示し、20代までなら50%ポイント前後の差異だが、40代以降は「携帯の急速な縮小」「パソコンの増加」の動きが見え、差異は縮まっていく。シニア層では身体的な問題などから、携帯電話が使いにくいのが大きな理由といえる。

一方タブレットは10代・40代でやや高めの値を示すが、全般的には5%も満たず、低迷。

利用時間を見ると、行為者率以上に世代間ギャップが浮き出てくる。

↑ 主要機器のインターネット平均利用時間(1日あたり、分、世代別)

10代・20代は携帯電話によるネット利用時間がパソコンの2倍前後。ところが30代になると携帯の値が大きく落ち込み、パソコンとの差がグンと縮まる。そして40代ではパソコンが伸び、携帯が縮まることで両者間の順位が逆転。さらに歳を重ねると両者とも時間そのものは減るが、携帯電話の減少率が大きく、差は開いていく。行為者率に差があるのも一因だが、シニア層には携帯電話の長時間利用は辛いものがあるのかもしれない。

なおタブレット機は元々行為者率が低いこともあり、平均的なインターネット利用時間は1分内外。全体的にはほとんど利用されていないと見なされても問題無いレベルである。



ネット利用機器は利用機会そのものでは全体で「携帯電話がメインでパソコンはサブ」だが、利用時間まで見ると「若年層は携帯メイン」「中堅層以降はパソコンメイン」となる。中堅層以降はパソコンからインターネットに入った人が多数を占め、若年層はいきなり携帯電話、特にスマートフォンを介してネットの窓口を開いたという、ネット利用端末の過渡期の流れがそのまま反映されたと考えれば、道理は通る。

この仮説が正しければ、今後さらに「インターネットは携帯メイン」の人が増え、利用時間で携帯電話が上回る世代も10代・20代だけでなく30代まで浸透することになる。今後の類似調査の結果を、注意深く見守りたい。

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