20代まではテレビとネットが同程度…テレビ・ネット・新聞・ラジオの利用率や利用時間をグラフ化してみる(2013年)

2013/07/24 11:30

総務省は2013年7月16日に同省公式サイト内で、【情報通信白書】の2013年版を公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。内容の一部は以前いくつか取り上げて記事にした「通信利用動向調査」の結果を元にしているが、一方で複数の調査結果をも内包している。今回はその中から主要メディア、具体的にはテレビ(リアルタイム視聴)、インターネット、新聞、ラジオの4つに絞り、世代別の行為者率や利用時間の違いについて見ていくことにする。

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今調査部分の調査要項は先行する記事【テレビを観ながらネットをする「ながら視聴」割合をグラフ化してみる(2013年)】にあるのでそれを参照のこと。また、今回登場する「行為者率」だが、これは1日の中で各行動について15分以上した人が全体に占める割合を指す。例えば「テレビ80%」なら、調査対象母集団のうち80%が、1日15分以上テレビを観ていたことになる。

次のグラフはその行為者率について、メディア・世代別で区分したもの。全体ではテレビが一番多く87.5%、インターネットが71.0%で続き(携帯経由も含まれることに注意)、新聞が40.0%、そしてラジオが9.3%となっている。


↑ 主要メディアの行為者率(世代別)

広告費関連の記事では何度となく繰り返されている言葉だが、行為者率でも新聞とインターネットでは後者の方が高い値を示している。つまりそれだけ、利用者が多い計算になる。

しかし世代別に見ると、20代まではほとんどいない新聞購読者も30代以降になると急増し、50代では過半数、60代では2/3近くにまで達する。50代ではインターネットにまで競り、60代では完全に逆転。シニア層の新聞への注力度の高さがあらためて認識できる。

シニア層はテレビへの傾注度も高い。若年層もそれなりに高めだが、それでもインターネットの方がより高い値を示している。ところが20代から30代で両者間の順位が逆転し、40代以降は完全にテレビが優勢となる。「若年層…ネット、テレビ」「高齢層…テレビと新聞」という、メディア利用のギャップが行為者率からも分かる。

高齢層のテレビ好きは行為者率だけでなく、利用時間からも明らか。

↑ 主要メディアの平均利用時間(1日あたり、分、世代別)

10代・20代はテレビ視聴時間とインターネット利用時間がほぼ同じ。ところが30代以降になるとテレビの時間が増え、ネットが減り、テレビがネットを大幅に追い越す形となる。歳を経るにつれてその傾向はさらに強まり、50代以降は毎日テレビを3時間から4時間程度視聴する一方、インターネットは1時間足らずの利用時間となる。

他方新聞やラジオもシニア層ほど利用時間は伸びるものの、時間そのものはさほど長くない。60代でも新聞利用時間は30分程度。利用者は多いが長時間利用されない新聞と、利用者も多く継続して利用されるテレビという、シニアのメディアの接し方の違い、そして両メディアそのものの特性の相違が見て取れる。また、若年層では新聞やラジオ離れ傾向がある一方、テレビは視聴時間・行為者率こそネットと同等レベルで、シニアと比べると少なめだが、いわゆる「若年層のテレビ離れ」というほどのものでは無いことも確認できる。

ただし先行記事「テレビを観ながらネットをする-」でも指摘している通り、若年層のテレビ視聴ではインターネットを利用しながらの「ながら視聴」が多いのも特徴。行為者率や利用時間だけならともかく、注力度まで考えると、やはりある程度は「若年のテレビ離れ」が起きているのかもしれない。

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