テレビを観ながらネットをする「ながら視聴」割合をグラフ化してみる(2013年)

2013/07/22 11:30

総務省は2013年7月16日付で、2013年版となる【情報通信白書】を公開した(【発表リリース:平成25年「情報通信に関する現状報告」(平成25年版情報通信白書)の公表】)。構成要素の一部は「通信利用動向調査」の結果をベースとしているが、他にも色々な資料や独自調査・他調査の内容を元にした白書で、有意義な内容となっている。今回はリアルタイムにテレビを視聴しながら、インターネットにアクセスするという「ながら視聴」性向について、確認をしていく。

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今調査要項部分は2012年9月20日から10月11日にかけて、13歳から69歳までの男女1500人を対象にしたもの。回答者は全国125地点、ランダムロケーションクォータサンプリング(条件内に合致した対象から、無作為で調査エリアを割り当てる方式)で選択され、訪問留置調査で実施している(インターネットの利用実態に関する、世代別の世間全体との誤差は生じない)。また調査対象母集団構成は性別・年齢10歳刻みで2012年3月住民基本台帳の実勢比例に従っている。なお「テレビ視聴」はインターネット放送や録画視聴をのぞき、「インターネットの利用」は機器を問わず、対象サービス(チャットやソーシャルメディアの書き込み、オンラインゲーム、メールのやりとりなど)を問わない。

次のグラフは一般的にテレビ視聴において行為者率(ここではテレビを観る人の割合)が高まる19時台から22時台において、テレビ視聴者に対する「同時にインターネットを利用する人」の割合を示した図。例えば19時台では10代が30.4%とあるので、10代で19時台にテレビをリアルタイム視聴する人の3割強が、同時にインターネットにアクセスしながらテレビを観ていることになる。


↑ テレビのリアルタイム視聴における「ネットをしながら視聴」が占める割合(世代・時間帯別)

全般的にどの時間帯でも、若年層ほど「ながら視聴」の割合が高く、高齢層ほど低くなる。特に21時台以降はその差が大きくなるが、これは多分に若年層、とりわけ10代から20代の値が大きいのが原因。

なかでも10代と20代は「ながら視聴」性向が強い傾向にある。10代は30%から40%台、20代でも20%後半から40%台が、テレビを視聴しながらインターネットを利用している。

21時台から22時台の動きは注目すべきで、21時台は10代が圧倒的に多いが、22時台になるとわずかながら20代が10代を逆転する。これは多分に携帯電話(スマートフォン含む)を用いながらの利用と考えられる。夕食、明日の準備などを終え、就寝前のプライベートタイムにおいて、思う存分娯楽に興じているのだろう。

他方歳を経るほど「テレビを観ながらのネット利用」率は減るが、これはテレビ視聴そのものが減っていることを意味しない。むしろテレビ視聴時間・行為者率は高齢者ほど高い傾向にある。つまりテレビの視聴スタイルは「若年層ほどネットしながら、シニアほどテレビに集中」という次第である。



テレビとインターネットは意外に相性が良いことで知られている。【スマホユーザーの3割強は「テレビを観ながらいつも操作している」】などにもある通り、情報量が桁違いに増えたスマートフォンの普及で、テレビと携帯電話が情報の過不足を相互補完しうる立場となったからだ。

一方で現状では「テレビ視聴は高齢者ほど多い」「携帯電話利用率は若年層ほど高い」という、相互の相性を上手く活用するにはややミスマッチな状況が起きている。二つのメディアのつながり、「ながら視聴」の有効活用を考えるサイドとしては、頭の痛い問題に違いない。

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