前年比でわずかに上乗せだが600円には届かず…サラリーマンの昼食代事情(最新)

2017/07/19 05:02

2017-0718多くのサラリーマンにとって「昼食代」は自分のこづかいの出費先として、そして数少ないお楽しみの時間を充足させる重要な要素として、注目に値する金銭的な要素に違いない。ある意味テレビや新聞で見聞きする数々の経済的な指標以上に身近で生活に密着する、ウェイトの大きな金銭面での数字ともいえよう。今回は新生銀行が毎年定点観測的に調査・報告をしている「サラリーマンのお小遣い調査」の最新版(2017年6月26日発表)などを元に、そのサラリーマンの昼食代事情について、少し掘り下げる形で経年変化や属性別の動向を確認していくことにする(【発表リリース:男性会社員のお小遣いは過去2番目に低い金額-「2017年サラリーマンのお小遣い調査」結果について】)。

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今調査の調査要件などは先行解説記事【2017年のサラリーマンこづかい事情】にある。そちらを確認のこと。

物価がほぼ横ばいで推移する中、サラリーマンの昼食代は今世紀に入ってから漸減。500円台前半で横ばいを維持していた。いわゆる「ワンコインランチ」(500円玉一枚で購入できる昼食との意味。実際にはもう数十円必要)状態が継続中だった。しかしここ数年は景況感の回復を受け2013年以降は上向きに、そして2015年以降は横ばいへの流れを見せている。

↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(-2017年)
↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(-2017年)

直近の2017年は前年比で3円だが上乗せしたものの、600円には届かず。もっとも2015年以降は10円内外の差異であることから、実質的には横ばいと解釈しても良いだろう。キリの良い600円を割り込んでいるのは、印象的には今一つ物足りないことに違いは無いが。

これを属性別に見たのが次のグラフ。

↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(2017年、属性別)
↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(2017年、属性別)

従来、属性別では未婚の方が既婚よりも昼食代は上だった。ところがこの数年では逆転現象が起きている。共働きか専業主婦かによる差異はほとんど無く、既婚者では子供が居た方が昼食代は高く、子供が居ない方が安い。そして未婚者はその中間のポジションにある。未婚者は昼食代が高額になりそうな気もするが、実態としては控えめなのは、未婚者≒若年層≒未婚者多し≒社員食堂の利用者多しの図式によるものと考えられる。

年齢階層別では30代から40代で減少の動き。子供が育ち盛りでお小遣い額も制限が多くなり、他方支出要件は増えるばかり。昼食代もそろばん勘定が大変なのだろう。

グラフ化は略するが、年齢階層別の前年比を確認すると、20代の増加が著しく(528円から593円)、また50代も大きな伸びを見せている(566円から633円)。これが全体にも影響を与える形となっている。この動きが単なるイレギュラーなものか、継続的なものかは来年以降を見極める必要があるが、少なくとも今年に限れば他項目でも20代と50代は景気の良い話が複数見られることから、昼食代にも反映されたものと考えられる。

他方、30代は631円から553円と大きな減退。30代のふところの寂しさもまた、他でも確認できており(例えばお小遣い額は年齢階層別では最低額)、それが昼食代にも反映されたのだろう。

「昼食代は500円台」「子供が居る既婚者が代金を支払う時の昼食代は高め、次いで未婚者、子供が居ない既婚者が一番安い」。現在のサラリーマンの昼食事情はこのようにまとめることができる。肝心の昼食代そのものは、この数年はほぼ横ばいにある。今後は600円台への回復を目標として増額を果たし、サラリーマンの昼食にもこれまで以上の選択肢をもたらし、彩りを添えてほしいものだ。


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