購入したい未来のデジタル絵本、「毎回異なるストーリーの変化」「効果音や音楽」「動かせる絵」

2013/07/19 08:45

メディケア生命保険は2013年7月12日に、子供の絵本と教育に関する調査結果を公開した。その調査結果によれば小学3年生以下の子供を持つ男女で構成される調査対象母集団では、将来登場するとしたら購入してみたい「未来のデジタル絵本」として、もっとも多くの人が同意を示した絵本の仕様は「読むたびにストーリーが変化する」ものだった。4割以上の人がそのような絵本が登場するのなら、購入してみたいと考えている。次いで「効果音や音楽が流れるもの」「絵本の中の絵を触ると動かせるもの」が続いている。世代別では若年層ほど色々な仕掛けに興味関心が強く、歳を経るほど無関心になる傾向が見受けられる(【発表リリース(PDF):子どもの絵本と教育に関する調査】)。

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今調査は2013年6月8日から12日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で行われた。調査対象は小学3年生以下の子供を持つ20-59歳の男女で、有効回答数は1000人。世代構成比は20代72人・30代543人・40代370人・50歳以上15人、男女比は1対1。調査機関はネットエイジア。

電子書籍タイプの絵本、アプリケーションによって提供される絵本では、紙媒体の絵本と異なり、さまざまな仕掛けが期待できる。ゲームをはじめとする各種ウェブサービス上の機能を、工夫した上で「絵本として」展開すれば良いのだから、技術上としてはさほど難しい話ではない。実際すでに発売されているゲームの中には、絵本のようなビジュアルや操作性、内容を持つ作品も見受けられる。

今件項目では将来的に「絵本」として、どのような機能を持つデジタル的な絵本が販売されたら、購入してみたいかを尋ねている。調査全体の趣旨としては「回答者本人が購入した上で子供に使わせたい絵本」だが、幾分は「回答者本人も試してみたい」が含まれると考えた方が適切だろう。


↑ 購入してみたい未来のデジタル絵本(複数回答)

トップは「読むたびにストーリーが変化する」絵本。40.4%の人が読みたいと答えている。絵本の難点は話が比較的短く、繰り返し読むと(子供が特に)飽きてしまいかねないこと。しかし読むたびに話の内容に変化が生じるのなら、飽きさせることなく、何度でも読んでもらえるに違いない。まるで自動生成によるダンジョン生成型ロールプレイングゲームのようでもある。

次いで多い意見は「効果音や音楽が流れる」絵本。35.9%の人が望んでいる。いわゆるインタラクティブ系のもので、視覚だけでなく聴覚でも絵本が楽しめ、臨場感が実感できることになる。その次の回答「絵に触れると動かせる」も、インタラクティブという点ではこれに近い。

その次に上位についているのは「主人公を自分の子供に変更できる」機能を持つ絵本。こちらは33.6%。読み手の子供にとって、より臨場感を体感できる、のめり込める要素として、やはり自分自身が物語に「居る」方が都合が良い場合が多い。ストーリーそのものを楽しむよりも、臨場感・一体感を重視したい時に、ゲームでも良く使われる手法である。

その他「登場人物と会話可能」「自分でストーリーの組み立て可能」など、多分に昨今のストーリー系ゲームと共通する項目で、高い支持率が得られているのが特徴的な流れではある。

歳を経るとデジタル絵本そのものに興味が薄れる傾向、か?


この回答の上位陣について、回答者の世代別に区分したのが次のグラフ。読ませる対象となる子供の年齢は区分対象ではないことに注意。


↑ 購入してみたい未来のデジタル絵本(複数回答)(世代別、一部)

一部で30代の方が高い値を示している項目もあるが、概して20代が最上位、以下歳を経るにつれて需要が減る動きを示している。今件回答者には「デジタル絵本が欲しい」人だけでは無く、デジタル絵本そのものに興味がない、必要ないと考えている人も含まれており、デジタル絵本そのものへの好感度は歳と共に減る傾向があることから(【子供にスマホやタブレットで絵本アプリを読ませたい? 希望者は約3割に留まる】)、「特定の機能付きのデジタル絵本が望まれない」のではなく、「デジタル絵本そのものが必要ないと考えている」人が、歳と共に増加した結果によるものと考えられる。

ただしよく見ると、唯一「コンシェルジュ機能」(質問に答えるとお薦めを提案してくれる)付きの絵本は、世代を問わず高い人気を誇っている。子供にどのような絵本を購入すべきかと悩む保護者は多く、その悩みの解消を望んでいる面があるようだ。

もっともそのような需要の場合、絵本そのものではなく、絵本を提供する出版社なり販売サイトで実装されれば、需要は大いに満たされるはずである。むしろ絵本自身にその機能を望んでも「もっともお薦めなのは私自身(その絵本自身)です」と答えるのがオチとなるかもしれない。

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