子供にスマホやタブレットで絵本アプリを読ませたい? 希望者は約3割に留まる
2013/07/14 15:00


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今調査は2013年6月8日から12日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由にて、小学3年生以下の子供を持つ20-59歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は20代72人・30代543人・40代370人・50歳以上15人。男女比は1対1。調査機関はネットエイジア。
昨今では大人向けの電子書籍だけでなく、子供向けの絵本を電子書籍、アプリケーションで提供する事例も増えている。特にモバイル系高性能端末であるスマートフォンやタブレット端末の普及が進み、保護者からも子供に触れさせる機会が増加したのが大きなきっかけ。
そこで現在未使用な人は今後、使用中の人はこれからも、スマホやタブレットを用いて子供に絵本アプリを利用させたいか(原文では「利用したいか」だが、実質的には保護者が子供に向けて「利用する」、つまり子供に「利用させたい」を意味する。保護者が自分自身のために絵本を読むわけではない)を聞いたところ、全体では30.6%が「利用させたい派」となった。

↑ スマートフォンやタブレット端末で絵本を楽しめる絵本アプリを今後(も)利用したいと思うか
現時点での利用者率が公開されていないのは残念だが、それを含めても今後の利用意向は3割に留まっており、決して高い値とは言えない状況なのが分かる。「どちらともいえない」という留保状況が27.1%、「利用させたくない派」は42.3%と、賛成派より10%ポイント強多い。
ただしこの値は属性によって大きな差異を見せる。極論だが「若年層」「スマートフォンやタブレットに好意的な層」ほど、電子書籍絵本への好感度・期待度が高い。例えば20代は賛成派が44.4%なのに対し、50代以上は13.3%。タブレット端末を現在使っている人は賛成派が46.5%だが、タブレットを持つつもりがない人になると17.4%にまで激減する。また「全く利用したくない」という強い否定意見も、「高齢層」「スマホやタブレットに否定的な層」ほど高い値を示している。
要はデジタル機器、特にモバイル端末そのものに親和性が高いか低いかが、「子供に絵本アプリを利用させるか否か」に大きく関わってくることになる。「なぜ好意的なのか」「否定的なのか」までは尋ねていないが、否定派は紙媒体の絵本へのこだわりや、デジタル機器そのものの子供への接触に関して何らかの(自分自身の)抵抗感があるのだろう。特にスマートフォンやタブレット端末を保有するつもりすらない人に、否定派が多いのも、その仮説なら道理が通るというものだ。
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