就業者の約4割は日経平均株価や為替の乱高下で疲れを感じている

2013/07/18 08:45

養命酒製造は2013年7月10日に同社公式サイトにおいて、「夏バテと胃腸不調に関する生活者タイプ別実態調査」の結果を発表した。それによると就業者で構成される調査対象母集団において、昨今の日経平均株価や為替の乱高下に対し、疲れを感じている人は約4割に達していることが分かった。男女では男性の方が、世代別では年齢が上になるほど強い疲れを感じる人が増加している(【養命酒製造:発表リリース一覧ページ】)。

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今調査の調査方法や調査対象母集団の構成に関しては先行記事【夏に身体の疲れを覚える就労者9割、女性が男性の2倍以上負担に思う「疲れの原因」とは?】を参照してほしい。

【「出口政策」に振り回された一週間…株式市場雑感(13/06/17-13/06/21週)】などで解説している通り、今年5月の下旬以降において、ヨーロッパの債務問題の再燃、中国の景気後退を示唆する経済指標の相次ぐ発表、そしてアメリカにおける「出口政策」(債券買取プランの縮小)など、経済的な不安定感を示す話が次々と持ち上がり、為替と株価動向は大きな乱高下を見せることとなった。


↑ 米ドル推移(対円、終値、2012年1月1日-2013年7月11日)


↑ 日経平均株価推移(終値、円、2012年1月4日-2013年7月11日)

乱高下の要因となった事象のうち、いくつかは沈静化の動きを見せ、それに伴い為替や株価も戻しを見せてはいるものの、市場関係者をはじめ多くの人に、懸念を抱かせることになったのは間違いない。懸念は不安感へ、そして不安感は疲労感へと連動することになる。

そこでこの数か月における市場の激しい動きに対し、疲れを感じているか否かを、日経平均株価・為替の双方について聞いた結果が次のグラフ。


↑ 「日経平均乱高下疲れ」をどの程度感じているか


↑ 「為替乱高下疲れ」をどの程度感じているか

細かい部分では多少の差異はあるものの、全般的な流れとしては「日経平均」も「為替」もほぼ同じ傾向を示している。男女別では「疲れ」そのものに変わりはないが、男性の方が強い疲れを覚える人が多い。そして世代別では明らかに歳を経るほど強い疲れを多くの人が実感している。50代では「乱高下で疲れるヨ」という回答者が半数にも達している。

この「歳上ほど日経平均や為替の大きな変動に疲れを覚える」事象に関する説明は、リリースには無い。考えられる原因は2つ。一つは歳上ほど企業内で様々な責任を持つ役を担うことになり、会社の業績にも注意を払う必要が生じる。そして株価や為替の動向は、それに直接的・間接的に大きな影響を及ぼすから。もう1つは自分自身が保有する金融資産の一環として、歳を重ねるほど株式などを保有する割合・額面が増えるから。

2つ目の「自分の資産が短期間で大きく上下するのは心臓に悪い」は容易に分かるが、1つ目、特に「間接的」の部分は理解し難いかもしれない。これについては例えば株価・為替が乱高下した6月を対象とした景気ウォッチャー調査の結果【梅雨入りや株価・為替変動懸念で後ずさり…2013年6月景気ウォッチャー調査は現状下降・先行き下降】でも抽出した、企業動向からの文言「最近の為替や株式市場の乱高下に困惑している。経済的な安定感がないと企業は動きにくく、設備投資も一時様子見が出ている」を読めば納得はいくはずだ。

ゲームアプリやソーシャルメディアによる疲れは、それぞれの利用を控えれば改善されるものの、日経平均や為替の乱高下による疲れは自前の努力でどうにかなる類のものではない。「株価に一喜一憂しない」とは元総理の有名な言葉ではあるが、それ位の気概を持つことが出来ない限り、ある程度の疲れは仕方がないのだろう。

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