若年層の37%は「寝る間も惜しんでインターネット」

2013/07/16 08:45

総務省の情報通信政策研究所は2013年7月5日に同研究所公式サイトにて、「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」の報告書を公開した。その内容によると25歳までで構成される調査対象母集団においては、3割以上の人がインターネットを使うために睡眠時間を犠牲にしていると認識していることが分かった。勉強時間も3割以上が「犠牲にしている」と答えている。学生区分別では高校生がもっとも睡眠・勉強時間を削り、インターネットに当てていると答えている(【情報通信政策研究所:発表リリース一覧ページ】)。

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若年層の37%はインターネットのために睡眠時間を減らしている


今調査の調査要件などは先行記事【トップは「携帯メール」、次いで「携帯通話」…若年層は家族との連絡に何を使うか】で確認のこと。

調査対象母集団全員に対し、インターネットを利用するために何の時間を犠牲にしているか聞いたところ、37.1%の人は「睡眠時間」と回答した。4割近い人は記事題名通り「寝る間も惜しんでインターネット」状態にある。


↑ ネットを利用するために何をする時間を犠牲にしているか(複数回答)

睡眠時間より数%下がるが、勉強時間も高い値を示している(31.9%)。回答者の多分が学生であることを考えると、あまり良い状況とは言えない(特に保護者は渋い顔をするに違いない)。次いで「趣味の時間」「家事の時間」が続くが、数%内外に留まっており、やはりネットのために削る時間としては寝る時間・勉強の時間の2項目が多いこととなる。

一方時間の管理をしっかりとしており、犠牲にしている時間は無いとする回答も42.8%。本来ならばこの項目の回答値が100%であることが望ましいのだが、この値が低めなのは、見方を変えればそれだけインターネットが魅力的である証ともいえる。

高校生はやはりネットにのめり込み


今件をある程度インターネットが浸透している学生区分、中学生から大学生に限定し、上位項目の動向をグラフ化したのが次の図。


↑ ネットを利用するために何をする時間を犠牲にしているか(複数回答)(中学生-大学生、一部)

趣味の時間や家事の時間など、比較的回答率の低い項目は歳が上になるほど高い値を示すが、最上位項目の睡眠時間・勉強時間は高校生が一番高い。先日【スマートフォン保有者の方が「ネット依存傾向」は強い法則】でも指摘した「高校生が一番ネットへの没頭度が高い」動きが、具体的には睡眠時間や勉強時間を犠牲にしていることが分かる。

選択項目を上位3つに絞り、幅広い属性でグラフを生成しても、高校生ののめり込み度は良く分かる。


↑ ネットを利用するために何をする時間を犠牲にしているか(複数回答)(睡眠・勉強・趣味時間)

社会人まで含めた学校種類別で、高校生は一番勉強時間・睡眠時間を削ってインターネットに当てている。分別がまだ未成熟で、スマートフォンの所有率も高く、各種条件がそろっているのが要因だろう。

また男女別に見ると女性が、ネット依存的傾向別では高依存者・自覚者の方が高い値を示している。特に70ポイント以上の傾向者では7割以上の人が勉強・睡眠時間を犠牲にしていると答えており、熱中度の高さがうかがえる。

他方興味深いのはスマートフォンの保有別。保有・非保有別では勉強時間の項目ではさほど変わりはないのに、睡眠時間は大いに差が出ている(もちろんスマートフォン保有者の方が高い値)。これは寝床にスマートフォンを持参し、寝る前にアクセスを続け、つい夜更かししてしまう状況によるものと考えられる。

もっともこれらは客観的なものではなく、あくまでも回答者の主観・自覚による回答。まだ自覚できているだけ、状況は良いと考える向きもある。一番怖いのは実態として多様な、そして必要な生活上の時間を削っているにも関わらず、それを自認せずにインターネットを用いる状態。少しでも気になったら、一度一日をかけて、ネットにアクセスしている時間をストップウオッチ(昨今は携帯電話にもこの機能がついている)で計ってみてはいかがだろうか。

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