吉野家の直近決算短信から「牛丼値下げ」の影響を確認してみる(2013年7月発表分)

2013/07/09 08:45

先に【吉野家の客数大幅による独り勝ち状態続く…牛丼御三家売上:2013年6月分】でいわゆる「牛丼御三家」の2013年6月における売上などを精査し、その中で吉野家について「主力の牛丼値下げで客数が大幅増となり売上もアップ。しかし利益は上がったのだろうか。四半期の決算短信を通して推測するしかない」と言及した。その後あらためて調べてみると、同社では2013年7月5日付で2014年2月期第1四半期(2013年3月1日-5月31日)の四半期決算短信を公開していることが分かった。同社の牛丼値下げは同年4月18日からなので、直接影響があるにしても期間の半分ほどだが、影響がないわけではない。そこで概略レベルではあるが、牛丼値下げの影響はどのように出ているか、確認を行うことにした(【吉野家ホールディングス:決算短信一覧ページ】)。

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↑ 吉野家ホールディングス営業成績(2014年2月期第1四半期)(百万円)

上記にあるのは今回発表された四半期決算短信を元にした、吉野家ホールディングスの営業成績。売上分部分がケタ違いなので、やや不格好な体裁となっているがご容赦願いたい。

売り上げは前年同期比でプラス6.6%と大きく増加したが、本業の利益を示す営業成績は前年同期の3億0400万円の黒字から7億5600万円の赤字に。本業外の利益も含めた経常利益は、前年年同期の4億1600万円の黒字から4億0300万円の赤字に。最終利益は4億9700万円の赤字(前年同期は1億2600万円の赤字)となっている。要は「売上アップだが利益は減った」という形。

これについて決算短信資料では吉野家の状況に関して、

「牛丼を平成16年の販売休止時と同じ価格に改訂すると共に『吉野家史上最高のうまさへ』の訴求に向け、全国規模での販売促進稼働を行いました」
「主要原材料の高止まりや、重点的に広告宣伝費を投下した」

と説明。円安や広告の大量投入などで原材料費が想定の通りには下がらない一方、費用が余計にかかり、売上は上がったものの利益が出なかったと説明している。

また吉野家ホールディングス全体での話だが(とはいえ吉野家単体で全体の約半分の売上を占めている)、諸表で確認すると、前年同期比では

売上……プラス6.6%
売上原価……プラス14.5%
販売費・一般管理費……プラス6.6%

となっており、主に原材料の高止まりが利益圧迫の要因だったことが分かる。

【初の小盛サイズも・吉野家からねぎ塩ロース豚丼と牛カルビ丼、7月4日から発売】でも伝えたように、吉野家では7月4日から高単価商品となる「ねぎ塩ロース豚丼(夏季限定発売)」「牛カルビ丼」を新たに投入する。前者は期間限定だが、後者は定番メニューとなる。これらの導入で果たして収益改善が図れるか否か、引き続き動向を見極めたいところではある。

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