70代が違和感を覚える「老人」「お年寄り」、では好む呼び方は?

2013/07/16 07:55

博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所は2013年7月2日に、同所公式サイトにおいて、東京在住の70代を対象にした「メディアとの接触や生活意識、消費行動に関する調査」の結果を発表した。その内容によると同調査対象母集団では、3/4もの人が自分を「老人」と呼ばれることに抵抗感を覚えると回答していることが分かった。「お年寄り」「おじいさん・おばあさん」「高齢者」なども合わせ、歳に直接結び付くような表現を敬遠する傾向がある。一方「シルバー」「シニア」といった表現には抵抗感は小さく、特に「シニア」は2割を切る結果が出ている(【発表リリース:70代のメディア接触と生活意識・消費行動に関する調査報告】)。

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今調査は東京在住の70代の男女に郵送調査方式で実施されたもので、有効回答数は227件。男女比は101対126。70代前半は123人、後半は104人。

今回調査の対象となった70代をはじめ、歳を重ねた人を指す表現にはいくつかの言い回しがある。当サイトでも「高齢者」「壮齢者(「高齢者」よりはやや年齢が若いニュアンス)」「シニア」などいくつかの表現を、場面に応じて使い分けている。

そこでそれらの用語で呼ばれる立場から、各言い回しに対して違和感を覚える、言い方を変えれば抵抗感を持つ、好まないものか否かを聞いた結果が次のグラフ。いわば「この呼ばれ方は好きではない度」を表したものだが、選択肢の中では「老人」がもっとも高い反発度を示すこととなった。


↑ 自分の呼ばれ方で違和感を覚える割合(70代)

「老人」は断トツの反発度で75.2%。次いで「お年寄り」が65.6%でここまでが過半数。それに続く形で「おじいさん・おばあさん」「高齢者」がほぼ同率、5割近くを占めている。

一方「シルバー」「シニア」などのカタカナ表記は案外抵抗感が低く、それぞれ37.3%・18.2%。特に「シニア」は2割を切っている。冒頭でも触れているが、年齢を直接感じさせないのも、抵抗なく受け入れられる要因のようだ。さらにいえばカタカナが用いられていることから、スタイリッシュさがイメージとして加わるのも一因だろう。

この違和感度をもう少し詳しく区分したのが次のグラフ。


↑ 自分の呼ばれ方で違和感を覚える割合(70代)(詳細)

「老人」の嫌われっぷりは圧倒的で、強い違和感が5割近くに達している。また「お年寄り」や「おじいさん・おばあさん」も「老人」ほどではないが強い抵抗感があり、「やや違和感がある」という弱い反発よりも強い「違和感がある」の方が高い値を示している。他方、「高齢者」「シルバー」「シニア」は「違和感」<<「やや違和感」となっており、反発を覚える人でも、それほど強いものでは無いことが分かる。

「シニア」の好かれ方は他を凌駕している。最も好意的な「違和感はない」の回答率が、反発派全体(「違和感がある」「やや違和感がある」の合計)の2倍近くに達していることからも明らかだ。

今後言葉が浸透していくにつれて印象もまた違ってくるようになるのだろうが、現時点では「シルバー」「シニア」、せめて「高齢者」との呼び方を使った方が良さそうだ。もっとも、例えば孫が祖父母に話しかける時には、やはり「おじいちゃん」「おばあちゃん」となることなど、臨機応変さも忘れてはなるまい。

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