カフェ優勢、コンビニは2割…淹れたてコーヒー利用性向

2013/07/12 08:45

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マルハニチロホールディングスは2013年6月27日に、コンビニエンスストアの利用実態における調査結果を発表した。それによると、週一以上でコンビニを利用する20歳-59歳の男女から成る調査対象母集団のうち、場所を問わずに淹れたてのコーヒーを購入することがある人においては、カフェよりもコンビニの淹れたてコーヒーサービスをよく利用する人は2割強に留まっていることが分かった。逆にカフェをよく利用する人は5割を超えている。世代別では若年層ほど、男女別では女性の方が、カフェ派が多い傾向が見受けられる(【発表リリース、PDF:コンビニエンスストア利用実態調査2013】)。


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今調査の調査要件や調査対象母集団構成については先行する記事【コンビニで最初に足を運ぶのは? 雑誌コーナー、お弁当では無く…】を参照してほしい。

今調査対象母集団のうち場所を問わず、いわゆる「淹れたてのコーヒー」を利用することがある人は約2/3の666人。その人たち(コンビニ週一以上の利用者でもあることに注意)に、コンビニ・カフェのどちらの淹れたてコーヒーをよく使うかを聞いたところ、全体ではコンビニ多用派は23.4%に留まる形となった。


↑ コンビニとカフェ、淹れたてコーヒーはどちらを多く利用しているか(淹れたてコーヒーを利用している人限定)

カフェ多用派は51.1%と過半数を超えている。コンビニ常用者でも、出来立ての香りと味わいを楽しむコーヒーサービスは、カフェを愛用する人が多いということになる。もっとも「コンビニでコーヒーの提供が本格的にはじまったのはこの数年」である事実を見据えた上で見方を変えれば、すでに2割強の人がコンビニになびいていると考えることもできる。

男女別では男性の方がコンビニ派が多く、女性はやや少なめ。カフェ独特の雰囲気を楽しむのも、女性がコンビニを選ばない一因なのだろう。特に30代女性で圧倒的にカフェ派が多いあたりに、それがうかがえる。

また世代別ではコンビニを愛用することが多い20-30代でカフェ派が多く、歳を経るとコンビニ派が増えてくる。特に50代男性は33.7%と1/3強がコンビニの淹れたてコーヒーを多用すると答えている。シニア層にはカフェは入りにくい場所なのかもしれない。また、コンビニが提供するコーヒーの質がそれなりに良いものとなり、コーヒー好きにも満足のいくものとなったのも一因と考えられる。

イートインコーナー昨今では一部のコンビニで、淹れたてコーヒーのスタンド導入に合わせ、新規にイートインコーナーを創り、コーヒーを愛飲しやすい環境を整備しつつある。かつて雑誌コーナーが「立ち読み客」そのものを宣伝素材としたように、店内でコーヒーを楽しむ状況を他のお客に見せることで、コーヒーそのもののアピールにつなげる狙いもあるに違いない。

今後コンビニのコーヒーがどこまで成長を続けるか、そしてカフェに取って代わることができるのか。各コンビニの施策を見続けたいところだ。


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