コンビニに行く目的は「おにぎり」「パン」「弁当」、それではついで買いしてしまうものは？

2013/07/17 08:45

2013年6月27日にマルハニチロホールディングスはコンビニエンスストアの利用実態に関わる調査結果を発表した。それによると、週一以上でコンビニを利用する20歳-59歳の男女から成る調査対象母集団では、コンビニに行く目的としてもっとも多くの人が答えたのは「おにぎり・手巻寿司(の購入)」だった。次いで「パン・サンドイッチ」「弁当・寿司」など食べ切りの食品が続く。一方「ついで買い」をしやすい商品としては「菓子」「スイーツ」「ホットスナック」など、単価が安い軽食、甘味が上位に続いている(【発表リリース、PDF:コンビニエンスストア利用実態調査2013】)。

コンビニへ足を運ぶ目的は食事とATMとたばこ

今調査の調査要件や調査対象母集団構成に関しては先行する記事【コンビニで最初に足を運ぶのは? 雑誌コーナー、お弁当では無く…】を参照してほしい。

ウィンドウショッピングや時間潰し、待ち合わせは別にすると、コンビニも商店には違いないことから、何らかの商品の購入・サービスの利用のために足を運ぶことになる。そこで「コンビニに行く目的」を複数回答で聞いたところ、最上位についたのは「おにぎり・手巻寿司」だった。4割以上の人が目的にしている。


↑ コンビニに行く目的となっているもの(複数回答)
次いで「パン・サンドイッチ」「弁当・寿司」「ジュース・炭酸飲料」と、購入日向け、食べ切り系の飲食品が続く。仕事場に出かける際に朝食を調達、お昼時の昼食、そして帰りがけに夕食を…という購入スタイルが目に浮かぶ。「お茶」「缶コーヒー」もその類。

一方「ATM」が上位についているのも目に留まる。銀行のATMよりも身近にある場合が多く、利用時間帯も長い。「もしも」のことを考えると頼りになるサービスなだけに、利用者も多い。防犯上によるところが大きいが、ATMは概して店の奥にあり、そこに到達するまでに「商品のついで見」をしてしまうのも巧みな配置ではある。

男女別では一部商品、例えば「缶コーヒー」や「たばこ」「雑誌・漫画」の類を除くと、概して女性の方が高い値を示している。女性が多様な商品、サービスをコンビニに求めているのが分かる。中でも「スイーツ・デザート」「菓子」「アイスクリーム」などの甘味系、「チケット・コンビニ端末」などが男性を大きく上回っているのが特徴的であり、女性らしさを実感させる。

「ついで買い」してしまうもの、お菓子にスイーツにホットスナック

それでは主目的では無く、本来は買うつもりが無かったのに、つい買ってしまう「ついで買い」ではどのような傾向が見られるだろうか。


↑ 「ついでに」買うことが多いもの(複数回答)
上位陣では「菓子」がトップで「スイーツ・デザート」が続く。コンビニでのスイーツへの注力ぶりは今や誰もが知るところだが、菓子類の力の入れ方も注目に値する。「ついで買い」がしやすいようにとの考えからか、プライベートブランドで安価の、そして少量の菓子群をずらりと並べ、ついで買いを誘う品ぞろえをするコンビニが増えていることに、気が付いている人も多いはずだ。

また「ホットスナック」(フライヤーなどで揚げるポテトや唐揚げなど)、「中華まん」のような、いわゆるレジ横商品も人気が高い。これもまた、目的の商品を手に取りレジに並んでいるお客に向けて視界に留まるようにし、ついで買いを誘う巧みな手法によるたまものである。

また、以前別記事でも解説した通り、コンビニでの「ついで見」「ついで買い」は女性の方が多い傾向がある。それを反映する形で、具体的商品・サービスでも女性の方が回答率が高い項目が上位に並んでいる。中でも「菓子」「スイーツ・デザート」は男女差が2倍近くついており、女性の甘味好きが見事に「ついで買い」につながっているようすが手に取るように分かる。


やや余談となるが、「主目的」と「ついでに」の回答率を比較し、「ついでに」が多かったものの上位陣を並べたのが次のグラフ。


↑ 「コンビニに行く目的となっているもの」と「ついでに買うことが多いもの」の差(後者の方が高いもの、差異分の上位)
見事に甘味とレジ横商品でまとまった形となった。さらに「中華まん」をのぞけば、男女別では女性の方が際立って高い回答率を示している。実際には客単価まで考える必要があるのだが、「ついで買い」という観点においては、コンビニにとって女性は男性以上の「上得意様」であるようだ。


■関連記事:
【コンビニでの買物、目的以外の商品のチェックや「ついで買い」は男女どちらが多い？】

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