コンビニでの買物、目的以外の商品のチェックや「ついで買い」は男女どちらが多い?

2013/07/05 11:30

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2013年6月27日にマルハニチロホールディングスが発表した、コンビニエンスストアの利用実態に関わる調査結果の内容によると、週一以上でコンビニを利用する20歳-59歳の男女で構成される調査対象母集団では、コンビニへ買物に足を運んだ際に目的の商品やサービス以外にも目が留まる人は8割近くに達していることが分かった。さらにそれら目的外の商品などを「ついで買い」する人は7割強に及んでいる。男女別では女性の方が多く、「ついで買いが良くある」人は女性では15%に及んでいる(【発表リリース、PDF:コンビニエンスストア利用実態調査2013】)。


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今調査の調査要件や調査対象母集団構成に関しては先行する記事【コンビニで最初に足を運ぶのは? 雑誌コーナー、お弁当では無く…】を参照してほしい。

多種多様な商品やサービスが並ぶコンビニでは、目的以外の商品にも目が留まり、あるいは気が付き、つい衝動買い(「あ、これいいな」)、または思い出し買い(「そういえばこれも必要」)をしてしまうことが多々ある。コンビニ側でも多分にそれを狙った商品構成、配置をしている。レジ横に単価の安い菓子類や新商品が置かれているのはその好例。

そこで調査対象母集団に対し、コンビニで買い物をした際に、目的の商品やサービス以外にも目を留める(ウィンドウショッピング的なもの)はあるか否かを聞いたところ、頻度は別にすると8割近い人が「ある」と答えた。


↑ コンビニで目的以外の商品・サービスコーナーも見ることがあるか

全体では1/4の人が「『ついで見』を良くする」と答えている。「時々ある」も加えると過半数に達する。コンビニ利用者の多くが、すぐに目的の商品を買って店を離れるのではなく、前後に店舗内を見歩き、商品やサービスのチェックをしていることが分かる。

男女別では女性の方が多い。「時々」「たまに」はさほど変わらないが、「良くある」は10%ポイント近い差がついている。どうやら女性は、コンビニ内での商品確認が好きなようである。もっともこれはコンビニだけに限った傾向ではあるまい。

コンビニ側としては、お客に商品への興味を持ってもらうのは大歓迎。さらにその興味が購入につながれば言うことはない。そこでいわゆる「ついで買い」、本来目的で無かった商品やサービスが目に留まり気になり、結局購入することになった事例はどれ程あるのかを聞いたのが次のグラフ。


↑ コンビニで目的ではなかった商品・サービスをついでに買うことがあるか

頻度こそ「見ることがある」と比べると低めなものの、全般的には「ついで見」と同じような傾向が確認できる。「ついで見」の多くは「ついで買い」につながっているようだ。

男女別で「ついで買い」の動きを見ると、「無い」派の値が男性は4割近くで「ついで見」から10%ポイントほど減っているのに対し、女性はほとんど変化がない。頻度こそ違えど、女性の方が「ついで買い」でも男性以上に積極的であるのに加え、「ついで見」から「ついで買い」への移行率も高いことが確認できる。

昨今のコンビニではスイーツコーナーの拡充をはじめ、女性誌の配置面積が増えたり、化粧品などを店頭の目立つ場所に配する場面も多くなった。「女性のついで買い率の高さ」に期待したものだとすれば、納得のいく施策といえよう。


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