全体でもスマホがトップ、PCの順位逆転は70代後半に入ってから…ソーシャルメディア利用時の端末動向(最新)

2017/06/28 05:13

2017-0627日本における昨今のインターネット界隈の変化ぶりを象徴する事象を挙げる際には、スマートフォンの普及率向上とソーシャルメディアの浸透、この2つを欠かすわけにはいかない。そして両者は非常に相性が良く、片方の普及がもう片方に大きな影響を与えている、深い連動性があることでも知られている。それでは実際問題として、ソーシャルメディアを利用している人はどのような端末を使っているのだろうか。総務省が2017年6月15日に詳細を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、現状を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

スポンサードリンク


70代前半まではすべてスマホが上


今調査の調査要項は先行する解説記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。また今件で対象となる「ソーシャルメディア」だが、今調査においては補足で「インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャルネットワーク)を構築するサービスのことである。Facebook やTwitter、LINE などが代表的」との説明がされており、「LINE」などのようなチャット系コミュニケーションサービスもソーシャルメディアとして該当する仕切り分けとなっている(世間一般の認識に従ったのだろう)。他方、広義では同一分野として分類される掲示板や動画投稿サイト、ブログは(他選択として別途用意されていることもあり)該当しない。

また、少々ややこしい話になるが、以前【利用端末別ソーシャルメディア利用率動向】で解説した値は、「各端末利用者」におけるソーシャルメディア利用率。今回は、「ソーシャルメディア利用者」における端末種類利用率であり、視点・切り口は別個のもの。

まずソーシャルメディアの利用率そのものだが、インターネット利用者のうち、全体では大体5割。20代では7割を超え、70代に至るまで緩やかな減少傾向を示す。ただし70代以降でもインターネット利用者の1割前後はソーシャルメディアをたしなんでいる。

↑ ソーシャルメディア利用率(2016年)(年齢階層別)(インターネット利用者対象)
↑ ソーシャルメディア利用率(2016年)(年齢階層別)(インターネット利用者対象)

これら「ソーシャルメディアの使い手」の人達がアクセスをする際に、どのような端末を使っているのかを示したのが次のグラフ。複数回答であり、例えば「メインはPC(パソコン)だが外出時はスマートフォン」「Facebookはタブレット型端末、LINEはスマートフォンで」といった事例もある。その時はそれぞれ別個の端末を答えているため、4区分の合計が100%を超えている。

↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2016年)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)
↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2016年)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)

個々の利用端末を使える環境下に無ければ、その端末を使ってのアクセスは当然不可能。従って各年齢階層別の利用率、それぞれの端末の相対率は、個々の端末の「保有・利用率」に近い形となる。

直近2016年の端末毎の動向としては、全体でパソコンが1/4強なのに対しスマートフォンが9割近くと、3倍以上の差をつけて利用率が高い状態となっている。これはスマートフォンの画面の広さ、機動力の高さ、使いやすいアプリの浸透など、多様な好条件がそろった結果といえる。

スマートフォンの優位性は70代前半まで続き、70代後半になってようやくパソコンとポジションが入れ替わる。この年齢による利用率の変化は、端末保有率、インターネットのアクセス窓口としての利用率とほぼ一致している。

かつてソーシャルメディア利用時の主流だった従来型携帯電話(今件選択肢では「従来型携帯電話等」)は1割足らずに留まっている。ただし60代以降、スマートフォンの利用率が下がるにつれて値を伸ばし、最大7割強の利用率を示すことになる(80歳以上の回答者数は506人。無回答者で実数計算時に除外されている人が1/3いるが、それでも300人以上の回答となるため、統計上のぶれは発生し難い)。シニア層においては携帯電話としてだけでなく、インターネットの窓口としても従来型携帯電話は主流であり、それはソーシャルメディアにおいても変わらない。

最後にタブレット型端末。これは利用率が低めだが、本体そのものの普及率の低さが原因。ただし6-12歳においてはきわめて高く、パソコンすら超えて41.6%との高い値をはじき出している。これは前述の通り、保護者が玩具や教育器材として子供にタブレット型端末を与えているのが原因。



実のところ前年調査分までは「もっともよく使っている端末」の回答項目もあり、その値を元に「スマートフォンが一番よく使われている」実情を再確認することができた。

↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)
↑ ソーシャルメディア利用時に最もよく使う端末(2015年)(年齢階層別)(ソーシャルメディア利用者限定)

ところが今回調査分からはこの設問が無くなったため、当然最利用端末の実情は確認できない。とはいえ、2015年の結果同様に、スマートフォンがもっともよく使われ、歳と共にパソコンや従来型携帯電話の割合が増えていく、単純な利用率の値動きと同様であることは容易に想像ができる。

今後スマートフォンとタブレット型端末そのものの利用率は、さらに上昇することが予想される。それと共に「ソーシャルメディアへのアクセスはスマートフォン、タブレット型端末で」の利用スタイルを取る人は、ますます増加することになる。今件調査項目でも、スマートフォンやタブレット型端末は大きく値を上乗せするだろう。

官公庁はおろか地域のイメージキャラクターですら各ソーシャルメディアのアカウントを保有し、公的情報を配信する中で、今後利用端末の種類はどのような変化をとげていくのか。来年以降の成り様が早く見たいものである。


■関連記事:
【「知人との交友」「情報探索」「暇つぶし」がメイン…ソーシャルメディアの利用目的(最新)】
【「学校でパソコンやタブレット機の使い方を教える」小学校は1/3、中学校では2割程度】
【パソコン5割にスマホが4割…ソーシャルメディア利用時にもっとも使う端末は?】
【ツイッター44%、LINE38%…若年層のソーシャルメディア利用動向】
【スマホが後押し、依存意識が強いと利用率も高い!? 高校生のソーシャルメディア利用状況】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー