夏を控えてコーワが大攻勢、携帯電話もゲームやハード会社が多数上位に(民放テレビCM動向:2013年5月分)

2013/06/27 07:55

テレビ放送情報検索システム「eMarker(イーマーカー)」などを提供ゼータ・ブリッジは2013年6月25日、2013年5月度分となる関東民放5放送局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)のテレビCMオンエアランキングを発表した。その公開値によれば、5月でCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は興和であることが分かった。企業別順位、商品別ランキング双方において携帯電話関連企業、そして夏向け商品を展開する企業が大きな比率を占めている(【発表リリース:2013年5月度、関東民放5放送局テレビCMオンエアランキング発表】)。

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花王に僅差でトップの座についた興和


データの取得場所の解説、各種データの意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としている件についての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

発表資料には「出演者ランキング」など多種多彩のデータが掲載されているが、その中で「企業別オンエアランキング(放送回数順位)」、さらにそこから上位10位を抽出したのが次のグラフとなる。


↑ 企業別放送回数ランキング(2013年5月、上位10位)

数年前のパターンと異なり、去年から広告出稿量に季節属性的な変化を出さず、漸次大きめの出稿量を呈する花王。今月もその数は多く、順位こそ興和に譲ったものの、ほぼ同列の量を提供している。

時代の流れを反映するかのように、今件ランキングでは常連となった携帯電話向けサービス事業会社では、KDDIが6位、ソフトバンクモバイルが20位、ドコモが21位以下となった。年度替わりの春攻勢が一息つき、夏季攻勢に向けて力を貯めている状態に見える。

一方で携帯電話向けのエンタメサービスを提供する企業の力強さは相変わらず。4位のディー・エヌ・エー、8位のグリーが上位入りを果たしている。

また今回月は夏向けの商品の展開が始まる季節ということもあり、夏季商品を取り扱う企業が多い。トップの興和はもちろん、花王やサントリーフーズなどが勢いづいている。特に興和は後述する商品別ランキングで把握できる通り、複数の商品で別途大量のCM投下をしており、各商品を通じて「興和」そのもののブランド力向上も狙っているようにすら見える。


↑ ウナコーワ虫よけ当番 筑井美佑輝 テレビCM『シックなブラウン』篇(公式)

これら上位10位の企業のCM出稿量を、各テレビ局ごとに細分化してグラフ化したのが次の図。


↑ 企業別放送回数ランキング(2013年5月、上位10位)(局別)

トップの興和は元々提供番組の関係から、テレビ朝日への出稿量が多いことで知られている。今月は出稿量全体を増やしただけでなく、同局への注力度も高めたようで、他局への量は大きな変化がない一方、テレビ朝日のみ投入量が2倍以上に増加している。グラフ上でもまさに「突出した」状態。

一局傾注ではないものの、2位の花王における日本テレビ・フジテレビなども似たようなもの。一方で今月ならサントリーフーズのように、どの局にも分け隔てなくほぼ同量のCMを投下する企業もある。各社のCMへの考え方が透けて見えてくるようで興味深い。

商品別ではハード・サービス共に携帯関連、そして興和


企業別ではなく、個別商品別のランキングは次の通りとなる。時代の流れもあり、カタカナ文字の商品が多数を占めているのが印象的。


↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2013年5月)

先月トップのKDDIの「CHANNEL au」(ドラマ的にauの最新情報を伝えるCM)が2位に後退するも、回数はほぼ同じ。そしてトップのグリー、3位のモバゲーと、携帯関連CMが4位以降から群を抜く形でトップ3に収まっている。テレビCMの現状を表したような動きだ。

そして上でも記しているが、企業別ランキングで1位の興和(コーワ)が、多品目でそれぞれ大量にCMを流しているのも確認できる。上位10位に3本も入っているあたり、意気込みが伝わってくる。

やや聞きなれない名前として、ボケラボの「運命のクランバトル」がある。これは同社がスマートフォン向けに提供しているカードバトルロールプレイングゲームのアプリで、今流行のリアルタイムバトルのスタイルを有している。同社では確認できる範囲で10本近いアプリを展開してるが、今月はこのタイトルに注力して知名度アップを図ったようだ。


↑ 運命のクランバトルCM 「出番 杉原杏璃」篇(公式動画)。

短い放送時間の中にもゲームのプレイスタイルと共に、ユニークなオチを付けており、印象度の高い内容となっている。上記の映像は「出番 杉原杏璃」篇だが、他にも「バイきんぐ/菜乃花/千明芸夢」編が用意されている。特に「バイきんぐ」編は一連のCMのまとめ的なオチが用意されており、そのビジュアルと共に「なるほど感」を覚えることだろう。次月も上位陣入りするか気になるところだ。

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