2013年5月度外食産業売上プラス3.3%・寒暖差が大きいが好天に恵まれ全業態で客足堅調、売り上げも底上げ

2013/06/26 14:45

日本フードサービス協会では2013年6月25日に、同協会会員会社を対象とした、外食産業の市場動向調査による2013年5月度の調査結果を発表した。それによれば、同月の総合売り上げは前年同月比でプラス3.3%となった。これは先月から転じて前年同月を上回ったことになる。上旬は温度が下がり、下旬は上がるなど、寒暖差が大きかったものの天候そのものは良い日が続き、連休以降も客足が堅調、これが売り上げアップの起因となった(【日本フードサービス協会:発表リリースページ】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われている。対象数は事業者数が217、店舗数は3万2941店舗。今月は前月と比較して事業社数・店舗数共に増加している。

全業態すべてを合わせた2013年5月度売り上げ状況は、前年同月比で103.3%となり、前年同月を上回った。今回月は前年同月と比較すると休日・土曜日数は同じだが、天候は順調で連休中の客足を呼び込む形となり、それ以降も来場客は多く、売り上げに貢献することとなった。

業態別ではファストフードが先月から転じる形で、しかも今年1年では最高の伸びを示した。4種類の業態すべてでプラスを示している。昨今不調が続く洋風も、単価はトントンだが客数がプラス4.0%と大幅に増えている。牛丼チェーン店を含む和風は客単価がプラス2.8%、客数が大幅増のプラス15.1%となり、売上も9.8%のプラス。単価も客数も増加と、文句なしの順調さ。一方麺類は客数が順調で客単価の下落を穴埋めする形で売り上げを伸ばしているが、事実上店舗数の増加が貢献しており、やや気になるところ。

ファミリーレストラン部門も3.1%と大きくプラス。焼肉部門は相変わらず13.9%と大幅なプラス、特に客数がプラス11.4%とファミレス部門では一番大きい。客単価はプラス2.3%に留まっており、昨年の風評被害の反動が続いているようだ。


↑ 外食産業前年同月比・全店データ(2013年5月分)

天候は良好で、
連休中の客足は
大いにプラス。
全業態で売り上げは
上昇に転じる。
先の震災をきっかけに消費者に生じた消費性向の変化は、外食産業にも影響を及ぼしている。今月は幸いにもプラスを見せたが、昨今業績が思わしくない同産業には「中食の浸透」がその変化の一つに当たる。【コンビニエンスストアの商品構成別売上推移をグラフ化してみる(2012年12月分まで反映)】で指摘している通り、コンビニによる日配食品の積極的展開がその変化の需要を捕え、消費者の食事におけるシェアを奪いつつある。

もちろん外食産業側でも、例えばファストフード各社が朝食用メニューへの積極展開を始めたり、客単価の下落が問題視されていた業態では高単価の商品を投入。需要の変化を捕えた新たな施策を打ち出し、状況の打開を目指しつつある。

今後これらの施策が各社自身はもちろんだが、各業態レベルで、そして外食全体にどのような影響を及ぼすことになるのか。今後もそれらの点に注意しながら、動きを確認していきたいところだ。


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