定期更新記事:CPD(国公債デフォルト確率)動向

2009/09/22 19:09

CPD(国公債デフォルト確率)動向
CPD(国公債デフォルト確率)動向

CMAが毎日更新し上位陣を発表している、CPD(累積債務不履行確率、Cumulative Probability of Default)の値を定期的(現在は月一、15日前後)に取得し、その状況を把握すると共に、対象国の情勢や市場動向を精査する記事。更新開始は2010年1月掲載・2009年12月分。

データを配信していたCMAが2014年2月末をもってS&P CAPITAL IQと統合。それに伴いCPD値の公開も終了したため、今回企画に伴う記事更新も終了することになった。

↑ 公開終了を知らせるお知らせ。メール登録をしたものの配信はされず
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★補足説明:
データの取得元はCMA Market Data(http://www.cmavision.com/market-data)内にあった「Highest Default Probabilities」。この場所では大きな変動を起こした国公債、継続的な監視が必要となる企業のリスク値などと共に、リスクの高い国・地域の国公債10位までが米に位置更新する形でリストアップされている。

CPD(累積債務不履行確率、Cumulative Probability of Default)はCDS市場などを元に算出された値で(CDS自身は【最近よく聞くキーワード「CDS」とは?】を参考)、CMEグループのCMA DataVisionが算出の上公開している値。具体的には「今後5年間にデフォルトする可能性」を示している。例えばA国国債のCPDが5%なら、A国国債が今後5年間にデフォルト(「支払い不可能」とお手上げしてしまう。厳密にはもう少し細かい条件がある)する可能性は5%と、「CDS市場などが判断している」ことになる。

【破たんリスク30%超えも!? 日本企業のCDS値をチェックし直してみる】で解説したが、CDSは厳密な計算のみならず、市場原理でも大きく左右される(計算だけで構成される市場は、すでに市場ではない)。しかもその市場参加者は一般の株式市場よりはるかに少ない。結果、市場関係者の心理や思惑でCDS値は大きく揺れ動く可能性がある。CPDもそのCDSをベースにしている以上、対象となる国債・公債のデフォルトの可能性を「完全無比な形」で示しているわけではない。さまざまな要因で「ぶれ」が生じてしまう。

CPDはあくまでも「市場が想定している」割合であり、国公債の「逆人気投票」の結果のようなものととらえるべき。CPDと実破綻リスクの関係を競馬で例えると「一番人気の馬が常に一等賞になるわけでは無い」となる。

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●以下2014年分--------------------
【ギリシャ、キプロスは沈静化するも、ウクライナの火種は強まる(国債デフォルト確率動向:2014年2月)】
【欧州安定化、南北米大陸やや上昇の動き(国債デフォルト確率動向:2014年1月)】


●以下2013年分--------------------
【各国とも安定化へ、ウクライナとプエルトリコは情勢変わらず(国債デフォルト確率動向:2013年12月)】
【アルゼンチンが最上位、ベネズエラが急騰、プエルトリコは沈静化(国債デフォルト確率動向:2013年11月)】
【プエルトリコが急上昇、ギリシャ・キプロスは減少…(国債デフォルト確率動向:2013年10月)】
【アルゼンチンは80%に近づく、ポルトガル上昇の動き…(国債デフォルト確率動向:2013年9月)】
【アルゼンチン最上位は変わらず、エジプト上昇の動き…(国債デフォルト確率動向:2013年8月)】
【アルゼンチン85%で最上位、ポルトガル急上昇…(国債デフォルト確率動向:2013年7月)】
【イレギュラーか、それとも…ギリシャが大幅減少で第4位に後退(国債デフォルト確率動向:2013年6月)】
銀行混乱沈静化でキプロスは下げる、イラクの上位入りが気になる(国債デフォルト確率動向:2013年5月)】
【銀行封鎖の混乱でキプロスが大幅にCPDを上昇(国債デフォルト確率動向:2013年4月)】
【キプロスは支援合意を期待して減少、エジプトは増加継続(国債デフォルト確率動向:2013年3月)】
【アルゼンチン上昇続く、エジプトやレバノンの動向も気になる(国債デフォルト確率動向:2013年2月)】
【アルゼンチンとキプロスが大幅上昇、後者は20%ポイントもの上げ(国債デフォルト確率動向:2013年1月)】


●以下2012年分--------------------
【エジプトは「革命」後の混乱に拍車がかかり…(国債デフォルト確率動向:2012年12月)】
【アルゼンチンが20%ポイント以上もの上昇でキプロスを抜く(国債デフォルト確率動向:2012年11月)】
【大きな変動無し、米国イリノイ・カリフォルニア両州も上位入り(国債デフォルト確率動向:2012年10月)】
【新興国の値がやや減少、米国州が2つも上位入り(国債デフォルト確率動向:2012年9月)】
【ギリシャはほぼ100%、エジプトも上位10位圏内に(国債デフォルト確率動向:2012年8月)】
【上位陣は変わらず、米イリノイ州の動向が気になる(国債デフォルト確率動向:(2012年7月)】
【ギリシャが大幅上昇で9割超え、キプロスもつられて7割を超える(国債デフォルト確率動向:2012年6月)】
【大きな動き無く上位はギリシャとキプロスのまま(国債デフォルト確率動向:2012年5月)】
【ギリシャが90%超えで再び登場、関係が深いキプロスも上位入り(国債デフォルト確率動向:2012年4月)】
【上位国リストからギリシャが消える、最上位はポルトガルに(国債デフォルト確率動向:2012年3月)】
【大きな変動は無く、上位国も一様に僅かながら沈静化(国債デフォルト確率動向:2012年2月)】
【ユーロ諸国の格下げが響く、周辺国にも影響が(国債デフォルト確率動向:2012年1月)】


●以下2011年分--------------------
【ギリシャ再び上昇しCPDは95.39%に(国債デフォルト確率動向:2011年12月)】
【上位国に変動無し、イタリアが大幅悪化の動き(国債デフォルト確率動向:2011年11月15日版)】
【ウクライナが10ポイント近い上昇、「ジャスミン革命」の影響は収束の方向に(国債デフォルト確率動向:2011年10月)】
【ギリシャ再び急上昇でCPDは90%超えに(国債デフォルト確率動向:2011年9月)】
【ギリシャの状況やや改善、アルゼンチンが急速悪化(国債デフォルト確率動向:2011年8月)】
【ギリシャCPD80%突破、ポルトガルやアイルランドも大幅上昇(国債デフォルト確率動向:2011年7月)】
【ギリシャのCPD、ついに70%を超える(国債デフォルト確率動向:2011年6月)】
【ギリシャとポルトガルのハイリスク化止まらず(国債デフォルト確率動向:2011年5月)】
【ギリシャ6割超え、ポルトガルも大幅上昇(国債デフォルト確率動向:2011年4月)】
【ギリシャ上昇55.57%となり再び最上位に(国債デフォルト確率動向:2011年3月)】
【ベネズエラが大幅上昇し54.01%、ギリシャを抜く(国債デフォルト確率動向:2011年2月)】
【ギリシャ、ベネズエラ、パキスタンがトップ3、アルゼンチンは下げる(国債デフォルト確率動向:2011年1月)】


●以下2010年分--------------------
【ベネズエラを超えてギリシャが最上位に、米イリノイ州も上位入り(国債デフォルト確率動向:2010年12月)】


●以下2009年分--------------------
【ベネズエラとウクライナが上位を占める(国債デフォルト確率動向:2009年12月末)】


(2014.09.02.更新)

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