中高生から20代はスマホが一番、30代はパソコンとスマホがつばぜり合い…最もよく使うインターネット接続機器とは(2016年)(最新)

2016/10/24 05:21

先行記事【インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる】で総務省が2016年8月18日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値から、インターネットを利用する機器は多様化しており、特にスマートフォンやタブレット型端末の躍進が著しい現状について解説した。それでは数あるアクセス機器のうち、どれが一番よく使われている、つまりどの機種が「メインのインターネットへの窓口」として認識されているのだろうか。その実態について確認をしていくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査要項は先行する記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。そして【個人ベースでは83.0%…インターネット普及率の推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)】で説明の通り、インターネット普及率は直近の2015年末では83.0%との値を示している。

↑ 過去一年間のインターネット利用経験(2015年末、無回答者除く全員対象)
↑ 過去一年間のインターネット利用経験(2015年末、無回答者除く全員対象)

インターネットにアクセスする際には一つ、あるいは二つ以上の機器を窓口にする。例えばパソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、家庭用ゲーム機、インターネットへのアクセス機能を持つテレビ(テレビ受信機)。それらの中で「もっともよく使っている」機器を尋ねたのが今回の精査対象項目である。

結果としてはパソコンが最多回答となった。全体では5割強。次いでスマートフォンが34.6%との形。

↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2015年末、単一回答)
↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2015年末、単一回答)

パソコンとスマートフォンのように、複数のアクセス可能な機器を所有していても、使える状況下なら、より便利な機器を使うのが普通の発想。ノート、あるいはデスクトップいずれにしても、パソコンを使う人がもっとも多いのは道理が通る。

見方を変えるとインターネットを使っている人で、すでに1/3強の人は「ネット端末としてはスマートフォンを一番よく使う」と認識していることになる。そして1割近くがまだ従来型携帯電話。タブレット型端末も3.8%とそれなりの値を示している。

これを回答者の年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2015年末、単一回答)(年齢階層別)
↑ 家庭内インターネット利用の際の主な機器(インターネット利用者限定)(2015年末、単一回答)(年齢階層別)

小学生はパソコンが一番だが、次にスマートフォン。そしてタブレット型端末とゲーム機などがほぼ同率で並ぶ。昨今では家庭用ゲーム機でもインターネットアクセスが前提となるゲームが増えており、よく使う端末としてゲーム機を挙げるのも当然かもしれない。タブレット型端末はスマートフォン同様に学習用や遊具として、保護者が子供に提供し、それを利用している実態が確認できる。とりわけタブレット型端末の値の大きさは、この年齢階層特有のもので、注目に値する。

他方13歳から19歳、実質的には中学高校生では、もっともよく使われているのはスマートフォン。ついでパソコンが続き、事実上その2種類が主なインターネット接続機器となる。タブレット型端末やゲーム機なども併用しているが、メインの端末からは外れることになる。

そして歳を重ねるに連れて「パソコン増加」「従来型携帯電話増加」「スマートフォン減少」との一貫した動きが見える。これはシニア層になるほど、業務の上で、または画像の大小や操作のしやすさやこれまでの慣れで、所有しているのならパソコンの利用を優先、そしてモバイル系端末としてはスマートフォンを嫌い、従来型携帯電話を好む傾向があるからに他ならない。スマートフォンと従来型携帯の回答値における転換点は50代から60代。それ以前はスマホが、それ以降は従来型携帯電話が多く使われることになる。

先行する記事における「単に利用する端末の比率」でも50代から60代のラインは、スマートフォンと従来型携帯電話の境目であることが確認されている。ただし60代で従来型携帯電話とスマートフォンの差異はわずかに0.7%ポイント。スマートフォンがシニア層にも浸透している現状を見るに、この数年で両者の値が入れ替わり、差異が60代と70代にシフトするかもしれない。


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