農産品相場安で食料品不振、衣料品も弱い…2013年5月度チェーンストア売上高、マイナス1.2%

2013/06/24 09:45

【日本チェーンストア協会】は2013年6月20日、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年5月度における販売統計速報(月報)を同協会公式サイトで発表した。それによると2013年5月は各種季節性イベントで利用される惣菜や寿司などの需要が伸びたものの、農産品の相場安を受けて売り上げの面では苦戦。天候の影響を受けて夏物衣料や家電も不振だったことから、売上総額の前年同月比は2か月連続でマイナスとなる-1.2%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・8067店舗に対して行われたデータ。店舗数は先月比で283店舗増、前年同月比で94店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比102.3%となり、先月と同じ値で2.3%ポイントと増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。数字はすべて店舗調整後、1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値によるものである。

■総販売額……1兆0492億8301万円(前年同月比98.8%、▲1.2%)
・食料品部門……構成比:61.9%(前年同月比99.3%、▲0.7%)
・衣料品部門……構成比:10.4%(前年同月比94.8%、▲5.2%)
・住関品部門……構成比:21.1%(前年同月比98.9%、▲1.1%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比99.6%、▲0.4%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比100.2%、△0.2%)

イベント食材は
売れたものの、
農作物の相場安が続き
食料品は足踏み。
下げ幅は
先月からやや縮小。
5月はここ数か月続いている農産品の相場安が大きく響き、連休中のイベント食材の堅調さを数字の上で打ち消す形となった。また月の前半が低気温だったことを受けて、衣料品では夏物、住関品でも夏向けの家電製品が振るわず、月後半の温度上昇でも不振分を取り戻すことはかなわなかった。結果として、その他項目以外はすべて前年同月比でマイナスを記録し、全体値もマイナスを継続する形。

個別に見ると、食料品は野菜関連では先月から継続してカット野菜が好調、ナスやトマトも良いが、相場安の影響で葉物、根菜類が不調。果物はメロンなどが堅調だが、バナナが不調。畜産物では牛肉や豚肉が好調なものの、鶏肉・鶏卵は不調。水産物はマグロやカツオなどが好調だったものの、不漁によりアジやさわらなどが不調。惣菜は揚げ物やスナック類が好調だったが焼き物、中華は不調。

衣料品ではカジュアル系や半袖ポロシャツが好調。子供向けの衣料品が全般的に売れたが、婦人向けサンダルが不調。住関品ではテレビゲームソフトは好調だったものの、文具や男児向けキャラクター玩具が不調。家電製品では冷蔵庫はよく売れたものの、エアコンや扇風機、炊飯器などは不調。なお今月分ではテレビ、ブルーレイレコーダーの販売に関するリリース上の言及は無い。

震災の影響はほぼ終息しているが、今業界が継続的な売り上げ不振のさなかにある状態は継続している。小売業全体の問題、そして消費性向減退も一因だが、それ以上にチェーンストア業界としての構造の問題が多分にある。時代の変遷による変化を続ける、消費者の需要と歯車の合った、状況改善策の模索が求められている。

例えばスマートフォンの有効活用や買物宅配サービスのように、小売業の他業界が次々に「かゆいところに手が届く」サービスを始める中、チェーンストアではどのような方向性を見出していくべきなのか。模索しなければならないことは多く、残された時間はあまりにも少ない。


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