中学生から60代前半は携帯>>パソコンの時代…インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる(最新)

2017/06/25 05:19

2017-0624パソコンや携帯電話(従来型、スマートフォン双方)は現状ではほぼイコール「インターネット利用機器」として存在している。家庭用ゲーム機ですら、パソコンなどと比べると融通は利かないものの、インターネットへのアクセスが当たり前となりつつある。それでは実状として、それらの機器のインターネット端末としての利用率はいかなる状況なのだろうか。総務省が2017年6月15日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」を基に、その実情を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査対象母集団数や調査期間など、調査要項は先行記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

今回精査するのは、「モバイル系端末(スマートフォンは含むが、タブレット型端末は別途単独項目があるので含まない)」による「インターネットの利用率」。比較対象としてパソコン、さらに単独で「タブレット型端末」「ネット対応型家庭用ゲーム機」をカウントしている。

今件利用率はインターネットそのものを利用している・していない人を合わせた、調査対象母集団全員を対象にした、全体比であることに注意。例えば今回の2016年時点でパソコンにて6歳位以上全員は58.6%であることから、調査対象母集団全員の6割近く(インターネット利用者全体の、ではない)は、パソコンを使ってインターネットにアクセスしている計算になる。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコン)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコン)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコン以外)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコン以外)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコンと携帯電話)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比)(年齢階層別、2016年)(パソコンと携帯電話)

【テレビは4割を切り、タブレット型端末と従来型携帯・スマホで初めて3割超え……メディア接触時間推移(2017年)(最新)】でも解説しているが、携帯電話やパソコンの利用時間は圧倒的に若年層ほど長い。当然のことながら、その年齢階層における利用率も高いものと考えられる。今結果はそれを裏付けた値である。

パソコンのグラフを見ると、未成年者はやや低めで、成人に達すると50代まではほぼ一定率を維持し、それ以降は緩やかな下落を示す。子供のうちは学校や保護者のパソコンを利用させてもらっているケースが多く、大人になると自前で所有する以外に、就業先で利用するパターンが多くなる実情が想起される。定年に達する60代以降が減退していくのは、就業先が無くなるので、使う機会が無くなるため。

パソコン以外では「スマートフォンを含めた携帯電話の利用率」が圧倒的。そして携帯電話そのものの普及率と同じように、20代-30代が高率値のピークとなり、それ以降は漸減していく。

パソコン利用率とスマートフォン利用率とを比較すると、60代前半までは「携帯電話>>パソコン」との結果が出ている。若年層から高齢層の入り口までは「インターネットといえば携帯電話(多分にスマホ)がメイン」なのが実情ではある。また高齢層でもパソコンと携帯電話との差異はさほどない。この状況を鑑みるに、あと数年で高齢層でも両者の立ち位置が入れ替わり「インターネットへのアクセスは全年齢階層で、パソコンよりも携帯電話(スマホ)を用いての人の方が多い」時代がやってくるのかもしれない。

冒頭でも触れたが、家庭用ゲーム機によるインターネットへのアクセスは、未成年者を中心に高い値を示している。特に6歳から12歳の世代では3割を超えている。そしてブレット型端末も同階層で4割近くと、年齢階層区分では30代から40代の値すら超えて最高値を示している。これは今件が所有率ではなくインターネットへのアクセス用の利用率であることから、保護者などが玩具として、あるいは学習機器として、自前の端末や世帯全体としての端末を子供に貸し与えているパターンが多分に該当するものと考えられる。タブレット型端末の利用実情を示すものとして、大いに注目したい。

携帯電話と比べれば少ない値だが「タブレット型端末」「ネット対応型家庭用ゲーム機」の動向を整理する形でまとめると次の通りとなる。

・家庭用ゲーム機経由は「6-12歳」がピークで、以後漸減。30代までは1割を維持するが、使っている層は実質的に40代まで。見方を変えると、その程度までには「家庭用ゲームもオンラインゲームがそれなりに浸透している」。

・タブレット型端末の最大値は「6-12歳」(小学生)。以降漸減し、30代から40代で再び大きな値を示し、再び減少していく。しかし60代後半まで利用率は1割を超えており、家庭用ゲーム機と比べると幅広い層に受け入れられている。中堅層は新アイテム好きな人達による先行購入によるもの、6-12歳層は子供用のデジタル玩具としてスマートフォンでは無く、タブレット型端末を与える事例が急増していることの表れといえる(この層では自ら同機種を購入することは考えられない)。さらにタブレット型端末が個人ベースでの所有ではなく、多分に世帯単位の所有物として調達されていることを示唆する動きでもある。

スマートフォンの若年層から中堅層への加速度的な浸透ぶり、タブレット型端末のシニア層までをも含めた確かな普及率のかさ上げ、そしてタブレット型端末と家庭用ゲーム機の若年層の利用拡大化など、インターネット利用端末におけるトレンドをかいま見ることができよう。



やや余談になるが、今件取り上げた各項目の、前年分、つまり2015年分における値との差異を算出し、グラフとして起こしたのが次の図。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比、変移、ppt)(年齢階層別、2016年、前年比)(パソコン)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比、変移、ppt)(年齢階層別、2016年、前年比)(パソコン)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比、変移、ppt)(年齢階層別、2016年、前年比)(パソコン以外)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(全体比、変移、ppt)(年齢階層別、2016年、前年比)(パソコン以外)

パソコンは壮齢層までは増加、高齢層は減少と二極化する動きを示している。いわゆる「パソコン離れ」は2016年に限れば、あまり気にしなくても良い実情ではある。

パソコン以外でも大よそ壮齢層までは増加、高齢層は減少の値動きを示している。特に50代から60代と6-12歳におけるスマートフォン、壮齢層までにおける全体的なタブレット型端末の増加ぶりが目に留まる。とりわけ6-12歳では該当機種すべてで大きな増加を示し、タブレット型端末では1割以上の増加が確認されている。いわゆるデジタル世代が形成されている感を覚える値動きではある。

来年はいかなる動きを示すのか。スマートフォンを含む携帯電話はもちろんだが、パソコン、そしてタブレット型端末の動向も大いに気になるところだ。


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