「ケータイ操作しながらテレビ観る」48.7%(2013年)

2013/06/20 07:55

博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が2013年6月10日に同所公式サイトで公開した、「メディア定点調査」の最新版「2013」(の抜粋編)では、テレビなどの既存メディアと、新メディアの代表格である携帯電話、特にスマートフォンそれぞれ、あるいは双方の関連性の調査の結果が掲載されている。今回はその中から、携帯電話やスマートフォン、そしてテレビとの関係について見ていくことにする(【発表リリース:博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所「メディア定点調査2013」】)。

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ソーシャルメディア利用時間は若年層が圧倒的


今調査に関する調査要項は先行する記事【さらに増加のモバイル利用、減るテレビとPC……メディアへの接触時間推移をグラフ化してみる(2013年発表版)】に解説しているので、そちらを参照のこと。

次のグラフはソーシャルメディア(リリースには明記は無いが、Facebookやmixiなど以外にツイッターやLINEなどのコミュニケーション系も含まれると考えて良い)の利用時間を記したものだが、圧倒的に若年層、しかも男性よりも女性の方が長い値を記している。


↑ ソーシャルメディア接触時間(2013年、週平均、1日当たり、分)

今回は精査・掲載を略するが、接触時間が長い世代・性では、スマートフォンを利用している人において、ツイッターのようなミニブログ、LINEをはじめとしたコミュニケーションアプリの利用性向が特に高い結果が出ている。デジタル版、ネット版のおしゃべりとなるコミュニケーションアプリ、ミニブログを好む女性が、スマートフォンで存分に使い倒すようすが容易に想像できる。

男女別では30代までが「女性>>男性」、40代以降になると「男性>>女性」との構造が見られる。同じ女性でも、デジタル系おしゃべりは若年層の方がより好み、積極的に行っているようだ。

「ながら視聴」…相性の良いテレビと携帯電話、ソーシャルメディア


次に示したのは、テレビと携帯電話(スマートフォン含む)・ソーシャルメディアにおける関連性を行動様式・スタイルの面から4つほど事例を挙げ、そのような行為をしたことがあるか否かについて尋ねたもの。いずれもテレビと携帯電話・ソーシャルメディアの密接な関係を示したもので、ソーシャルメディアの多分が携帯電話経由で利用されていることを考えれば、実質的には「テレビ」と「携帯電話・ソーシャルメディア」との関係として見ても問題はない。


↑ テレビ視聴と携帯電話との関係

「携帯操作しながらテレビ視聴」はほぼ半数の48.7%。携帯電話の操作の中身は尋ねておらず、メールチェック、掲示板の書き込み、ゲーム、何でもよい。テレビにかぶりつきでは無く、携帯電話を使いながらテレビを観るという、典型的な「ながら視聴」のスタイルである。今件では行動頻度までは尋ねていないが、この様式が相当浸透しているのは間違いない。

また、テレビ視聴がメインだが、その中で気になったことについて、即時携帯電話で調べる人は42.8%。テレビが双方向性メディアでは無く、一方向性であるための視聴者側の不満・不足感が、携帯電話で充足された形である。

元々観るつもりはなかった、放送そのものを知らなかったが、ソーシャルメディアが「気付き」を与え、番組視聴のきっかけとなったという人も1/4強居る。視聴者を増やしたい、告知をしたいと考えるテレビ側としては、見過ごせない値といえる。

他方、テレビはむしろ副要因、共通認識のための素材として用いられ、その番組を観ながら関連する書込みをしたり、その書込みを読む経験を持つ人は14.8%。いわゆる「実況」的な行動様式だが、番組を観ている他の人達との一体感が、代えがたい満足感・楽しさを味あわせてくれる。

これについては「新しいテレビの観方」として注目を集めており(もっともこの切り口そのものは昔の掲示板主流時代から行われている)、不特定多数の意見を集約しやすいツイッターにおいて、多種多様な試みが見受けられる。【スマートフォン版「Yahoo!リアルタイム検索」にテレビ情報と連動した仕組みを搭載】で紹介した、Yahoo!リアルタイム検索におけるテレビ番組の情報との連動性を実感できる情報提供もその一例だ。

携帯電話、特にスマートフォンの普及につれて、さらに利用性向が高まりつつあるソーシャルメディア。流行に敏感な若年層で特に濃い利用状況が見受けられることもあり、今後は今まで以上にトレンドを追いかける必要がある方面から、そして他メディアとの相互補完・累乗効果の点から、注目を集めていくに違いない。


■関連記事:
【テレビを観ながら話題のやり取りをソーシャルメディアで…断トツなツイッター、低めなFacebook】(2013年5月)

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