純増数トップはSBMが維持、ドコモの伸び悩み続く(2013年5月末携帯電話契約数)

2013/06/08 10:00

電気通信事業者協会(TCA)は2013年6月7日付で、2013年5月末時点における日本国内の携帯電話、PHSの契約数を発表した。その公開値によれば同年5月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億3281万6900件となり、前月比で0.5%のプラスを示したこととなった。純増数ではソフトバンクモバイルが29万8000件の増加で、主要3グループ中トップの座を維持している。またNTTドコモはプラスを維持したものの、他2社と比べて苦戦が続いている(【発表リリース】)。

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三社三様の最新動向


2013年5月末時点の主なデータは次の通りとなる。

・携帯電話3社全体……1億3281万6900件
・事業者別
 NTTドコモ……6162万9100件(+9万1800)
 au(KDDIなど)……3814万5900件(+22万7000)
 ソフトバンクモバイル……3304万1900件(+29万8000)
 イー・アクセス……(非開示)
携帯電話契約件数(万台)(-2013年5月)
↑ 携帯電話契約件数(万台)(-2013年5月)

携帯電話契約件数(増減)(-2013年5月)
↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年5月)

NTTドコモは夏の新モデルを5月17日以降、続々出荷し始めたのに加え、同社の割引サービスの一つ「応援学割」が5月31日付で新規受け付けを終了するのに伴う駆け込み的需要もプラスに幸いした。

【ドコモのデータ公開ページ】で確認すると、2013年5月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は103万0200件となり、大幅に増加しており、新機種による導入者の多さを想像できる。一方でFOMAの契約数は93万8400万件の純減となり、人数の上ではほぼ全員がフィーチャーフォン(一般携帯電話)からスマートフォンへ移行したことになる。

ソフトバンクモバイルは先月から継続する形で、主要3社では純増数トップ。今や定番的な立ち位置たが、これは2012年1月以来17か月連続しての記録となる。年度切り替え時のセールス期間は過ぎているが、iPhoneのセールスの良さは相変わらず。またドコモ同様学割の受付終了による駆け込みが、底上げ要因となっている。

他方、KDDIは大規模通信障害が相次いだのが気になったものの、契約数増減への影響はないように見える。こちらもiPhoneの堅調さが全体をけん引している形だ。

大手企業間の行き来とUQと


2013年5月時点での3社間契約者数比率
↑ 2013年5月時点での3社間契約者数比率
TCA上では非公開だが、MNPはドコモが転出超過(マイナス13万5800)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス5万2300、プラス8万1600)にあり、ドコモ利用者のほとんどがソフトバンクモバイルとauに流れている(残りはごく少数がイー・アクセス)。今月も先月から続く形で、auへのMNP利用者がMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めている(約6割)。乗り換えの際には個々の端末以外にアクセス動向も気にするものだが、上記の通りKDDIの通信トラブルは影響を与えていないようだ。

音声会話もできるドコモ・au・ソフトバンクモバイルとの単純比較は難しいところだが、データ通信のみのワイヤレスブロードバンドのUQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数は4万7700件となっている。累計数は418万1600件と上記3社のうち1社の、さらに1割程度の規模(3社合計契約数で比較すると3パーセント強)。さらに昨今では成長の勢いは大人しいものの、契約数は確実に増加中であり、留意は欠かせない存在といえる。

今後の流れ


今回月は新型モデルの登場や割引契約の期間終了もあり、プラスを維持した感の強いNTTドコモだが、MNPによる契約者の流出が相次いでいる。これもひとえに流出先のソフトバンクモバイル・auが展開しているiPhoneの訴求力が原因。同社でもiPhone展開に関する噂は定期的に湧き上がるが、現状としてそれが現実化した・する様子は無い。

一方そのドコモだが、先日音声通話の料金に定額制の導入を検討するとの報道があり、即日同社がこれを否定した【本日の一部報道について】。実現してもMNP流出に歯止めがかかるか否かはともかく、興味深い話には違いない(SKypeやLINEの急速な浸透を考えれば、真実味が無いともいえない)。

auとソフトバンクモバイルはiPhoneでの堅調さが続いており、安定した成長のさなかにある。見方を変えれば、ほぼそれに頼り切っている状況ともいえる。今後状況の変化が生じた、パワーバランスが崩れた際に、両社がどのような施策を打ち出すのか。すでに数手分は考えているだろうが、それを想像するのも面白そうだ。


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