「お金が一番」就業女性が人生で重視するものとは

2013/06/07 14:45

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就業女性英会話のGabaは2013年5月8日、就業女性における「女性力に関する調査」の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、自分の人生で「お金」を重視している人は3/4を超えていることが分かった。用意された価値観・行動の選択肢の中ではもっとも高い値を示している。世代別でも「お金」に対する重視度は変わらず高めな一方、歳を経るほど「自己啓発」が増え、「恋愛・結婚」「出産・育児」は減る傾向が見受けられる(【発表リリース】)。


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何よりもお金が一番


今調査は2013年4月12日から15日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、対象者は20-59歳の女性就業者。有効回答数は1000人で、世代構成比は10歳区切りで均等割り当て。協力調査機関はネットエイジア。

今調査対象母集団に対し人生の上での価値観、重要視したいもの、目標として掲げられやすい項目の中から「お金」「交友関係」「自己啓発」「恋愛・結婚」「出産・育児」「地位・名誉」の6項目を提示し、それぞれについて重要度を尋ねた上で、「非常に重視している」と「やや重視している」の回答率を足した結果が次のグラフ。最上位の項目は「お金」で76.6%。お金は天下の周りもの。就業女性にも最重視するべき項目となっている。

↑ 自分の人生においてどの程度重視しているか(非常に重視+やや重視の合計)
↑ 自分の人生においてどの程度重視しているか(非常に重視+やや重視の合計)

データは公開されていないため細かい重要視度までは不明だが、第2位は「交友関係」。就業女性を対象としているだけに、職場での友達がメインとなるのだろうが、それ以外でも近所付き合い、幼馴染、学友、趣味でつながっている友達、インターネット上の知人など、自分の「個」を確認し、同時に孤独で無いことを認識するために、友達付き合いは欠かせない。

女性回答者から成る調査対象母集団ではあるが、「恋愛・結婚」「出産・育児」がやや低めなのが気になるところ。これらの項目は当たり前だから、特段意識して重視する必要が無いとの考えなのか、それとも女性ならではの意識が薄れているのか。解釈が難しいところだ。

お金は全世代、恋愛・結婚や出産・育児は若者ほど強い


この結果を回答者の世代別に区分して再集計したのが次のグラフ。

↑ 自分の人生においてどの程度重視しているか(非常に重視+やや重視の合計)(世代別)
↑ 自分の人生においてどの程度重視しているか(非常に重視+やや重視の合計)(世代別)

「お金」の重視度は世代を超えて高い。また「交友関係」も世代に関わらず高い値を示しており、この2つは就業女性にとっていかなる世代からも重点が置かれているのが分かる。

他方世代別に変化が見られるのは3位以降の項目。冒頭でも触れているが「自己啓発」は歳を経るほど高くなり、「恋愛・結婚」「出産・育児」は若年層ほど高い。若年層ほどそれらの項目について興味関心が強く、また達成したいからこそ(「恋愛・結婚」なら恋愛を成就して結婚する)重視をする、歳を経るとすでに果たしているから重視する必要は無い、あるいはあきらめてしまい、重視度が低くなるものと考えられる。

「自己啓発」が歳を経るに連れて値を上げているのは、それら恋愛絡み(結果として生じた物事も含め)を果たし、あるいはあきらめ、自分を磨くことに注力する・できるようになったからと考えれば、道理は通る。



他の項目と比べるとやや目立つ形で低い重視度なのが「地位・名誉」。これは世代に関わらず低い。男性との比較を見たいものだが、今調査には男性は取り上げられていない。働く女性にとって、地位や名誉はあまり強い関心が無い……というより、それよりも大切なものが多いということになるのだろうか。


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