「いいね!」でコーラが無料でもらえる自動販売機

2013/06/28 08:45

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ペプシ・ライクマシーン新商品の知名度アップや披露、既存商品の定期的なアピールのために、サンプルを配ることは良くある話。その際、人通りのある場所(道端やお店の入口、レジ横)に置いたのでは注目されにくい(道端にまとめて置かれている、金融関係の広告が入ったティッシュが良い例だ)。しかし街頭に配布する人を動員したのでは、コストがかかりすぎる。そこで考え出された手法が、今回紹介するベルギーでペプシ・コーラによって行われたプロモーション。Facebookの専用ページへの集客も出来る、一石二鳥的な発想のものである(I Believe in Advertising)。


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↑ Pepsi Like Machine。
↑ Pepsi Like Machine。

これはベルギーで開催されたビヨンセのコンサートにおいて展開されたプロモーション。ソーシャルメディアのFacebook上に設置したペプシ・コーラのブランドページ「likepepsi.com」の宣伝・集客も兼ねている。それが一目で分かるように、サンプルを配る自販機(販売ではないので、厳密には自動サンプル提供機)の上には、Facebookの「いいね!」でお馴染みの、「親指を立てた手」が差さっている。

↑ コンサート会場に登場した「いいね!」のサンプル提供機
↑ コンサート会場に登場した「いいね!」のサンプル提供機

この提供機でサンプルのペプシ・コーラが欲しい人は、自分のスマートフォンから指定されたFacebookページのURLにアクセスし、Facebookアカウントで「いいね!」を押し、ページに登録。すると提供機が作動し、中のサンプルを1本タダでもらうことができる。

↑ 手持ちのスマートフォンでFacebookにアクセス、該当ページで「いいね!」を押して登録すると……
↑ 手持ちのスマートフォンでFacebookにアクセス、該当ページで「いいね!」を押して登録すると……

↑ ペプシのサンプルがもらえる
↑ ペプシのサンプルがもらえる

また、その場にスマートフォンを持っていない人でも、FacebookのアカウントがあればOK。その提供機自身がアクセス端末となっているので、そこからログインして「いいね!」を押すことで、やはりサンプルをもらえる。万一ログオフをし忘れ、ログインしっぱなしにすると色々とイタズラされかねないので、一定時間経過後には、自動的にログオフされる仕組みまで備わっている。

↑ スマートフォンをその場に持ち合わせていなくとも、FacebookのIDとアカウントを覚えていれば、提供機がそのままアクセスマシンに早変わりしてログイン、「いいね!」ボタンを押してサンプルを入手できる
↑ スマートフォンをその場に持ち合わせていなくとも、FacebookのIDとアカウントを覚えていれば、提供機がそのままアクセスマシンに早変わりしてログイン、「いいね!」ボタンを押してサンプルを入手できる

単に多くの人員を動員してサンプルを配るよりも多分に安上がりで、深い印象を受け取った人に与えることができる。しかもFacebookページの登録になってもらえることから、企業側ではサンプル提供後に色々なサポート、アプローチをすることもできる。登録した人は少なくともペプシ・コーラに興味があり、嫌いではないのだから、関連情報を提供していけば、利用客・企業双方にプラスとなる。

↑ コンサート会場ということもあるが、皆が皆、ノリノリ状態に
↑ コンサート会場ということもあるが、皆が皆、ノリノリ状態に

サンプルを配るのみではその場で関係が終了してしまいがち。受け取った人からのリアクションが無ければ、そこでつながりが切れてしまうからだ。しかし今件はサンプルの提供の際に該当者をFacebookページとリンクさせることで、その関係を継続させ、さらなる展開も期待できる。面白半分で登録した人が少なからずいるとしても、興味深い切り口といえよう。

ちなみに「いいね!」で登録してサンプルを入手、その後Facebookページの登録を取り消し、再び登録してサンプルを……といった、二重取り的なことはできない仕組みになっている。この点でも、手渡しによるサンプル提供より効率的ではある。


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