スマートフォンの世界規模での出荷・利用シェア動向をグラフ化してみる

2013/06/17 07:55

スマートフォン先日掲載した記事【アジアが伸びる携帯市場…2016年までの携帯市場動向をグラフ化してみる】でも用いているが、世界規模でモバイル市場の調査を行う、イギリスに本社を置くPortio Research社の最新資料【Portio Research Mobile Factbook 2013(PDF)】に掲載されている内容を基に、いくつかの視点から世界的な携帯市場動向を確認している。今回は主に携帯電話市場におけるスマートフォンの浸透ぶり、今後の展開予想を中心に見ていくことにする。

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スマートフォン、2016年には出荷台数で5割超


日本ではこの二、三年の間に急速に普及率を加速し、携帯電話の新製品でも大勢を占めるようになったスマートフォンだが、世界規模で見ても携帯電話全体に対する、スマートフォンの出荷台数比率は増加しつつある。

次のグラフは世界規模での年間・携帯情報通信端末(携帯電話=一般携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの合計)の出荷台数と、スマートフォン単独での台数推移、そしてスマートフォンが携帯電話全体に占める比率の推移を示している。

↑ 携帯情報端末出荷台数と、そのうちスマートフォンの出荷台数(世界全体、億台、2012年以降は推定)
↑ 携帯情報端末出荷台数と、そのうちスマートフォンの出荷台数(世界全体、億台、2012年以降は推定)

↑ 携帯情報端末出荷台数に占めるスマートフォンの台数比率(世界全体、2012年以降は推定)
↑ 携帯情報端末出荷台数に占めるスマートフォンの台数比率(世界全体、2012年以降は推定)

2010年以降、一般携帯電話の年間出荷台数はほぼ横ばいになる。見方を変えると一定数の需要は存在するということだ。一方スマートフォンの需要は拡大しつづけ、携帯電話全体に占める出荷台数比率は上昇し、2016年には年間出荷台数の過半数に達するという予想が出ている。

ただし二つ目のグラフを見れば分かる通り、2012年以降は比率の拡大がやや大人しいものとなる。元々2009年以降は少ない台数から倍々ゲーム的な形で増加していたのだから、むしろこれまでが急上昇に過ぎたと見た方が適切かもしれない。

世間に出回るスマートフォンも増加


スマートフォンの出荷台数が増加すれば、当然世間一般に使われている台数も増加する。前述の通り一般携帯電話の出荷台数は変わらず、しかも一般携帯からスマートフォンへの買い替え・乗り換えをする人が多いことを考えれば、さらにシェアが増加するのは容易に想像できる。

↑ 携帯情報端末のスマートフォン比率推移(インストールベース、世界全体、2012年以降は見積もり、推測)
↑ 携帯情報端末のスマートフォン比率推移(インストールベース、世界全体、2012年以降は見積もり、推測)

2011年時点では1割強だったスマートフォン利用者も、2016年には1/3を超える推定。意外に少ないように見えるのは、先進諸国ではともかく、新興国ではまだ一般携帯電話が多分に使われているため(【アフリカにおけるモバイル経由のブロードバンド加入者数推移をグラフ化してみる】)。

しかしその新興諸国でも、先進国に続き、スマートフォンの出荷台数は増加傾向にある。

↑ スマートフォン出荷台数の年平均成長率(地域別、予想、2011-2016年)
↑ スマートフォン出荷台数の年平均成長率(地域別、予想、2011-2016年)

北アメリカや西ヨーロッパではすでに相当数のスマートフォンが保有・出荷されていることから、出荷台数の成長率はさほど高くない(それでも年平均1割近い増加)。一方アフリカや東ヨーロッパなどでは元々の出荷台数が少ないのと、新規購入者・一般携帯からの買い替え者の双方事例が多いため、成長率は大きなものとなる。

ちなみに出荷「台数」で見ると、「アジア太平洋」のシェアがトップ(2016年ベースで42.3%)、「北アメリカ」が第2位(同16.0%)、「アフリカ」は第6位(7.7%)に留まっている。成長率3割超の「アフリカ」は成長株ではあるが、まだ先が長いということだ。

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