妊娠・出産時の自己負担は何万円?

2013/06/06 11:30

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出産ライフネット生命保険は2013年5月9日、出産経験をして間もない女性(先輩ママ)と、妊娠中の女性(プレママ)に対する、妊娠・出産時のお金に関する調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち「プレママ」は妊娠・出産費用の自己負担額は平均で40万円強であると考えていることが分かった。一方、実際に妊娠・出産費用を負担した「先輩ママ」の平均額は30万円足らずとなり、想像と実態の間には金額的な隔たりがあることが確認されている(【発表リリース】)。


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今調査は2013年2月28日から3月4日にかけて、パソコン・携帯電話経由のインターネットによって、「先輩ママ:25-39歳の出産から3年未満の女性1000人」「プレママ:25-39歳の初子を妊娠中の女性240人」に対して行われた結果。実施機関はネットエイジア。

妊娠・出産時には担当してもらう産婦人科医を探すのにひと苦労するが、それと同時に多様な費用が発生することになる。その費用のうち妊婦世帯における「自己負担額」を聞いたところ、「プレママ」は41.1万円ほどかかるのではないかとの想像を抱いていることが分かった。

↑ いくら妊娠・出産費用を自己負担したか/するイメージがあるか(平均額、万円)
↑ いくら妊娠・出産費用を自己負担したか/するイメージがあるか(平均額、万円)

一方、妊娠・出産を実体験してまだ日も浅い「先輩ママ」の実態額は27.3万円。13.8万円もの差が開いている。実際には「プレママ」の想像の2/3位で収まっている次第。

今件項目は具体的金額を聞いた上で集計が行われている。そこで金額区分別の回答率をグラフ化したのが次の図。「プレママ」に多額の回答者が多いのが一目で見て取れる。

↑ いくら妊娠・出産費用を自己負担したか/するイメージがあるか(自由回答値の分散)
↑ いくら妊娠・出産費用を自己負担したか/するイメージがあるか(自由回答値の分散)

無論誰もが多かれ少なかれ試算はしているはずだが、それでも「プレママ」は初めての出産ということもあり、事前経験がない。そのことから、分からないことが多数あり、多めに見積もっている感はある。

あるいは妊婦・出産時に受けられる公的補助や会社などからの補助、例えば「妊娠健診費の補助」や「出産育児一時金」などについて、知らない点もあるのかもしれない。何しろこの類の制度は概して「申請しなければ受けられない」もので、「知識がそのまま金銭的価値を生む」事例でもある。

いわゆる「プレママ」の立場にある人は、妊婦として、そして人生の上での「先輩ママ」に相談し、各種制度を有効活用し、自己負担を少しでも軽くするよう手を尽くしてほしい。もちろん本人が大変な時期にあるのも事実なので、配偶者をはじめとした周囲の人もまた、手助けをしてほしいものだ。


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