アクセスタイムは夕食後…ソーシャルメディアの利用時間帯を探る

2013/06/03 14:45

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眠いけどスマートフォンでのソーシャルメディア利用博報堂DYホールディングスのソーシャルメディア・マーケティングセンターが2013年5月20日に発表した、日本のソーシャルメディア利用者に関する調査分析結果(第2回目)によると、主要ソーシャルメディア(ツイッター・Facebook・mixi)利用者から成る調査対象母集団では、寝る前にソーシャルメディアを利用している人は5割強に達していることが分かった。次いで「夕食後」が4割近くで高い値を示しており、夕食を取り終えてから寝るまでのくつろぎタイムに、ソーシャルメディアを堪能するパターンが多いことがうかがえる。またスマートフォンをアクセスのメインに使っている人は、パソコンメインと比べると、多様な場面でアクセスしている実態が確認できる(【発表リリース一覧ページ】)。


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夕食後はソーシャルメディアタイム


今調査の調査対象母集団の要件については先行記事【パソコン5割にスマホが4割…ソーシャルメディア利用時にもっとも使う端末は?】を参考のこと。

自分が利用しているソーシャルメディアを、普段はどのような時間帯に使っているか、アクセスしているかについて、提示された場面に当てはまるか否かで答えてもらった結果が次のグラフ。もっとも多くの人が利用していた時間帯は「寝る前」で54.4%、次いで「夕食後」の39.1%となった。

↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)
↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)

冒頭でも触れたが、仕事なり学業を終えて夕食も取り、寝るまでの憩いの時間帯に、ソーシャルメディアを利用している人が多いのが分かる。また、各移動時間帯、さらには昼食中(多分に学校や職場)のような、すきま時間での利用も高い値を示している。

興味深いのは「朝起きてすぐ」。3年ほど前にアメリカでのソーシャルメディアの流行りぶりを示した記事【iPhoneユーザーの28%は朝起きたら「ベッドから出る前にツイッターやFacebookのチェック」!?】でも、4割強の人が「朝起きたら一番にするのはFacebookやツイッターの確認・更新をする」こと答えていたが、これを笑えない状態にあることが分かる。

スマートフォンの機動力の高さがソーシャルメディア漬けに


次に示すのは、ソーシャルメディアを利用する際のメイン端末別、利用時間帯の動向。「パソコン」はデスクトップだけでなくノートパソコンまで含むのは言うまでもない(そうで無ければ通勤途中でのアクセスに理由がつかない)。

↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)(ソーシャルメディア利用時のメイン端末種類別)
↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)(ソーシャルメディア利用時のメイン端末種類別)

「パソコン」の回答率が高いのは「夕食後」位で、あとは押し並べて「スマートフォン」の方が高い。特に(当然だが)移動時間帯をはじめとした、自宅外に居る時に高い値を示す。「スマートフォン」の機動力の高さを活かし、頻繁に、それこそちょっとしたすきま時間があればアクセスをしている様子がうかがえる。その利用スタイルは「短い時間で完結できる携帯電話向けゲーム」が大いに受け入れられたパターンとよく似ている。

逆に「夕食後」で「パソコン」の回答率が高いのは、腰を落ち着けて画面に相対する余裕があるからだろう。「寝る前」の回答率も(スマートフォンほどではないが)高いのは、夕食後から寝る直前までずっとパソコンに向かっている状況が想像できる(「スマートフォン」の場合はそれそこ布団に入ってまで利用していると思われる)。

10代のアクセス動向


リリースには世代別の利用性向も掲載されているが、今回は10代(15-19歳)の動向を見ていくことにする。多分に学生であることを考えれば、項目中「仕事・勉強-」は「勉強-」と見ても問題はない。

↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)(15-19歳)
↑ ソーシャルメディアをどのような時間帯に使うか(複数回答)(15-19歳)

やはり「寝る前」が一番多いのだが、それ以外にも多様な時間帯で多分にアクセスしている。これは先行記事「パソコン5割にスマホが4割…ソーシャルメディア利用時にもっとも使う端末は?」でも示している通り、15-19歳層ではその6割までもがスマートフォンをソーシャルメディアのメイン端末として使っているため。さらに今回は作成していないが、15-19歳層以上にスマートフォン利用率が高い20歳と比べても、ほとんどの項目で高い値を示している。

10代のソーシャルメディアの利用が多くの時間帯で成されているのは、機動力を持つスマートフォンでのアクセスが多いからに加え、暇さえあれば利用しようとする積極性が一因だと考えられる。噂話、おしゃべりが好きな若年層にとって、ソーシャルメディアとはまたとない「話の場」なのに違いない。

ちなみにグラフを良く見直すと「入浴中:12.3%」「トイレ中:15.8%」とある。何もそこまでしなくとも……とため息が出る一方、「夢中になるとどんな時間ですらも惜しく思えてくる」と考えれば、自然と納得してしまうものだ。


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