パソコン5割にスマホが4割…ソーシャルメディア利用時にもっとも使う端末は?

2013/06/02 14:00

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スマートフォンでのツイッターアクセス博報堂DYホールディングスのソーシャルメディア・マーケティングセンターは2013年5月20日、第2回目となる日本のソーシャルメディア利用者に関する調査分析結果を発表した。それによると主要ソーシャルメディア利用者から成る調査対象母集団においては、ソーシャルメディアを利用する際にもっともよく使う端末として、5割強の人が「パソコン」と回答したことが分かった。次いで「スマートフォン」が4割、「一般携帯電話(フィーチャーフォン)」が1割足らずと続いている。回答者世代別では若年層ほどスマートフォンの比率が高い傾向があり、特に20代では2/3近くがスマートフォン経由での利用がもっとも多いと答えている(【発表リリース一覧ページ】)。


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伸びるスマホ、現在4割強


今調査は2013年2月16日から17日にかけて全国の高校生から60代までの男女のうち、ツイッター・Facebook・mixiいずれかを週一以上で利用する人に対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1080人。10歳区切りの世代構成・男女・各ソーシャルメディアをもっとも利用する人別に均等割り当て。その上で統計分析の際には、各性別・年代の人口構成と、スクリーニング調査での出現率をベースにウェイトバックを行った結果を用いている。

今調査対象母集団、つまり主要ソーシャルメディアを常用している人に、もっとも良くアクセスをするのはパソコン・一般携帯電話・スマートフォン・タブレット機のうち、どの端末経由かを聞いたところ、直近の2013年2月時点ではパソコンが51.6%で最多回答となった。次いでスマートフォンが40.4%と4割を超える回答率となっている。

↑ ソーシャルメディアをもっともよく使う機器は?
↑ ソーシャルメディアをもっともよく使う機器は?

継続調査が今件も合わせて2回のみなので、データのぶれ、あるいはイレギュラー的な動きの可能性もあるが、8か月前に実施した結果と比べると、一般携帯・パソコンの回答が大きく減り、スマートフォンがその分をほぼすべて積み増しているのが分かる。スマートフォンとソーシャルメディアの相性の良さ、そしてスマートフォンそのものの普及浸透ぶりが、あらためて確認できる。

20代と30代の間のギャップ


一方、直近の回答を世代別に区分したのが次のグラフ。「スマートフォンの伸び」が、多分に若年層によるものであることが容易に想像できる。

↑ ソーシャルメディアをもっともよく使う機器は?(2013年2月、世代別)
↑ ソーシャルメディアをもっともよく使う機器は?(2013年2月、世代別)

もっともスマートフォン率が高いのは20代で65.8%。パソコン経由が最多の人は23.9%しかいない。15-19歳も60.2%。しかし30代以降になると加速度的にスマートフォン比率の減少・パソコン比率の増加が見られ、60代にもなると9割近くがパソコン経由がメインとの回答になる。

興味深いのは、スマートフォンを挙げた人が多い10-20代では、一般携帯電話の回答率も高いこと。これはこの世代が「スマートフォンによるソーシャルメディア利用が多い」というよりは「モバイル系端末によるソーシャルメディア利用が多い」と考えることができる。そして多分の人が一般携帯電話からスマートフォンに切り替え、あるいは最初からスマートフォンを利用しているものの、まだ少なからぬ人が一般携帯電話を使い続けていることになる。

パソコンそのものの整備のハードルの高さ(特に価格面)もあるが、20代と30代との間には、ソーシャルメディア利用に関するギャップ・壁が生じている感は否めない。今後このギャップが30代と40代との間に移動するのか、それともこのままの位置を維持するのか、気になるところではある。


■関連記事:
【スマートフォンの伸び率が…小中高校生のパソコン使用率や携帯保有率の変化(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】


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