ストレス感じたその時に、体や心に生じる反応は?
2013/06/03 09:45


スポンサードリンク
今調査は2013年4月25日から4月30日にかけて就業中の20-59歳の男女に対し、携帯電話経由のインターネット調査方式で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比、世代構成比(10歳区切り)で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
適度なストレスは心身への負担になるが、その負担がさらなる成長を促す原動力にもなる。とはいえ過度のストレスは過負荷をもたらすため、「危ない状態」にあることを知らしめるよう、身体や心に危険信号を意味する「変調=病状」が生じることになる。
今調査対象母集団に対し、ストレスを感じると身体や心にどのような症状が現れるかを聞いた結果が次のグラフ。ストレスの原因は「就業中」「20-59歳」との条件から、多分に仕事関係や子育て周りと想像される(実際、別項目では勤務先でのストレス原因を尋ねている)。

↑ ストレスを感じると身体や心にどのような症状が現れるか(複数回答)
最上位は「なかなか疲れが取れない」。見方を変えれば「疲れが蓄積する」。通常の休息をしていれば、あるいは時間の経過と共に一定量ずつ疲れはとれていくものだが、ストレスを覚えると溜まる疲れの量が増え、休みなどで取れる疲れの効率が悪くなる。お風呂の水をストレスに例えれば、通常なら栓を外せば5分で水が抜けるはずなのに、ストレスが溜まる(栓の部分にゴミが溜まる。水が追加で加えられてしまう)ことで、なかなか風呂が空にならない状態。
続いて上位についているのは「肩が凝る」。運動をしたり特定の姿勢を続けていると肩こりが酷くなるものだが、その一方で精神的なストレスにも肩は敏感に反応する。この2つが5割超えで、多くの人が「ストレスによる症状」と認識している。
続く症状は「少しのことでイライラする」。ストレスで心理的な安全弁が外れ、「怒りゲージ」のリミッターが押し下げられる。通常では我慢できた、無視できるような事柄でもついイライラしてしまう。そのイライラがさらにストレスを引き起こすという、悪循環にもなりかねない。

回答項目のうち、明らかに心・精神的な面の症状をオレンジで着色したが、多くが上位陣についているのが分かる。そして多くが単独の症状では無く、他の精神的な症状、さらには身体上の症状と連動して発する類のものであることも見て取れる。実体験的に、症状一つのみを覚えることは少ない。連鎖反応を起こしている場合も多々ある。
これらの症状が、すべてストレスのシグナルとは限らない。他の病気の症状の可能性もある。とはいえ、現代社会においては多分にストレスが溜まる状態にあるのも事実。明らかに病気ではないのに心身の不調、上記にあるような症状を覚えたら、ストレスを起因とするものと疑ってみるのが無難だろう。
スポンサードリンク
関連記事
