男女とも単身シニア層の普及率低し、7割前後に留まる…携帯電話普及率の現状(2013年)

2013/06/11 07:55

先日公開した記事【エアコン普及率をグラフ化してみる(2013年分データ反映版)】をはじめいくつかの記事で、内閣府が定期的に公開している【消費動向調査】の結果公開値をベースにした、主要耐久消費財(テレビや自動車など、長期に渡って使用される商品。原則的に1年以上の使用が対象)の普及率関連の記事で、最新データの反映と再精査を行っている。今回は昨年の記事のフォーマットを踏襲したまま2013年分のデータを盛り込み、直近の携帯電話の普及状況を確認することにした。

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単身と一般世帯それぞれ、そして男女別の世帯携帯電話普及率


「消費動向調査」そのものの解説や「世帯」の区分、「普及率」の定義についてはまとめ記事【定期更新記事:主要耐久消費財・普及率(内閣府・消費動向調査)】で説明されている。そちらで確認をしてほしい。

まずは全般的な世帯普及率。「単身世帯」は79.5%、「一般世帯」は95.0%。一人身世帯では5人に4人、二人以上世帯では20世帯に19世帯が携帯電話持ち。

↑ 携帯電話世帯主性別普及率(2013年3月末)
↑ 携帯電話世帯主性別普及率(2013年3月末)

「単身世帯」「一般世帯」共に女性の方が普及率が低いのは意外に見える。また去年の値と比べると、わずかながら上昇しており、携帯電話の普及が天井に近づいた現在でもなお、少しずつ増加を続けているのが分かる。

続いて「保有世帯あたりの」平均保有台数。「保有の有無を問わず全世帯に対する保有台数」では無いので注意が必要。保有実態を把握するには、この値の方が理解しやすい。

↑ 携帯電話世帯主性別・保有世帯あたり平均保有台数(2013年3月末)
↑ 携帯電話世帯主性別・保有世帯あたり平均保有台数(2013年3月末)

「単身世帯」はほぼ1台。本人自身しか世帯におらず、同居人の分をカウントすることもない。1台を超えた値なのは、中には古い一般携帯電話と買い替え後のスマートフォンを併用している事例があるのだろう。

一方「一般世帯」では2台を超えた保有状況にある。回答者(世帯主)に加えて配偶者、さらには子供の保有もあるため、その分がカウントされる事例が多い。当然、本人などが複数台保有の場合もあろう。

性別&世代別で細分化


続いて世代別保有率。男女別に用意されているが、さらに「単身世帯」に限っては、より詳しい歳の区分値も用意されている。これらをそれぞれグラフ化したのが次の図。

↑ 携帯電話世帯主性別・年齢階層別普及率(2013年3月末)
↑ 携帯電話世帯主性別・年齢階層別普及率(2013年3月末)

↑ 携帯電話世帯主年齢階層別普及率(単身世帯、2013年3月末)
↑ 携帯電話世帯主年齢階層別普及率(単身世帯、2013年3月末)

高齢者でも「一般世帯」は比較的高い普及率を有している。今年の場合は9割超。これは子供が保有している事例(今件は「世帯普及率」であることに注意)が多分にあること、そして世帯の他の構成員に使い方を教えてもらえ得ることから、携帯電話を保有しやすい状況にあることを意味する。他人に聞くより、家族に聞く方がハードルは低く、お手軽である。

一方で「単身世帯」では高齢層の保有率が男女ともに大きく下がる。これは下の「単身世帯のみの詳細世代別普及率」のグラフからも明らか。60代で10%ポイント強、そして70代でさらに20%ポイント近い下落が起きている。

携帯電話の使用状況を考えれば、「昔使っていたが今は使っていない」状況は考えにくい。結果として「今まで自分の携帯電話を保有・利用したことは一度も無い」という事例は多数あるものと考えられる。仮にそのような立場に置かれている人が、携帯電話に興味関心を持ったとしても、周囲に操作方法を気軽に聞ける人…一番身近にいるのは配偶者や子供など世帯構成員…がいなければ、保有に躊躇してしまうのは理解できる。

年収で携帯電話の普及率は変わるのか


最後に世帯主年収別普及率。

↑ 携帯電話世帯主年収別普及率数(2013年3月末)(単身世帯は750万円以上が上限)
↑ 携帯電話世帯主年収別普及率数(2013年3月末)(単身世帯は750万円以上が上限)

世帯年収が300万円を超えた時点で、携帯電話の普及率は9割に届く。後は400万円超でほぼ100%。「単身世帯」はやや低めだが、これは上記で説明した「単身世帯での高齢者の保有状況」を反映してのものだろう。

気になるのは300万円未満の「単身世帯」。この仕切りによる属性分けでは唯一7割台に留まっている。これでも昨年の68.2%と比べれば随分と上昇したが、なお現在の携帯電話の必要性・重要性を考えれば、該当属性の1/4以上が「携帯電話ナシ」という状況は、由々しき事態といえる。



携帯電話は今や、日常生活には欠かせない存在。その普及状況を推し量る事は、社会全体の流れを知る上で欠かせない。今回のデータを見る限りでは、ほぼ全世帯で利用していると見なしても良い。

なお先日の記事【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる(2013年分対応版)】にもある通り、【「消費動向調査」:平成25年4月調査以降の変更について】によれば2013年4月以降の調査では「携帯電話」を「スマートフォン」と「スマートフォン以外」に分割した上で調査が行われる。今件の記事も来年からは、その様式に対応する形で精査していくことにしよう。


■関連記事:
【携帯・PHS合わせて110.2%の普及率…総務省、2013年3月末の状況を発表】

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