「あんな書込みしなければ」「この書込みはヒドい」…米未成年者でソーシャルメディア利用時に遭遇する後悔や失望、別れ

2013/06/10 07:55

後悔アメリカ内の大手調査機関【Pew Research Center】が2013年5月21日に公開した、同国内の未成年者によるソーシャルメディア利用の状況に関する報告書【Teens, Social Media, and Privacy】を基に、先日5月27日に掲載した【大人以上にソーシャルメディアに溺れる米子供達】など、いくつかの分析・精査記事を掲載している。今回は公開情報の中から、米未成年者がソーシャルメディアの利用を介し、他人とのトラブルに遭遇したり嫌な思いをしたり、あるいは他人との関係を断ち切ったり拒否をするという、対人関係の難しさを知れるデータを見ていくことにする。

スポンサードリンク


自分のヘマや他人からのイヤな意思表示


調査要項の詳細、言葉の定義は先行する記事「大人以上にソーシャルメディアに溺れる米子供達」で解説済みなので、その記事を参考のこと。なお今調査対象母集団では79%(632人)がソーシャルメディアを利用している。

この「ソーシャルメディア利用者」に、これまで「自分のプロフィール部分の内容を削除したり編集した経験があるか」と聞いたところ、ほぼ6割の人が「ある」と回答した。

↑ 次のような操作、管理、経験をしたことがあるか(米2012年、12-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)
↑ 次のような操作、管理、経験をしたことがあるか(米2012年、12-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)

原文では単に「削除や編集」とのみあるが、前後の文意などからは多分に、嫌がらせや問題が発し、仕方なく消したり編集をせざるを得なくなったことを匂わせる。あるいは調子に乗って書込み過ぎ、プライバシー上の問題が発生して編集せざるを得なくなった場合もあろう。

次いで多いのは「他人によってつけられたコメント削除」。削除権があるのは自分のプロフィールやアカウント上の書き込みに対してのみなので、必然的に自分に絡んだ話への削除権の発動となる。読んでいて不快感を催す書込みがあった場合、削除をした方が精神衛生的には好まれる。

デリート特に調査対象母集団は多感な時期にある。それと共に、書込みをする人も同じ年齢層が多くなるため、当然歯止めが利かずに暴走的な書き込みをされてしまうかもしれない。目にするたびにその言葉を語られているかのような錯覚に陥り悩むよりは、サックリと削る方が良い。

この「他人のコメント削除」と「写真のuntag(タグを取り外す)」は、男子よりも女子の方が多い。女子の方が男子よりも自分に対するネガティブなアクションに敏感なのか、あるいはフレンド同士のいざござがエスカレートしやすいのかもしれない。

一方純粋に、自分自身の書き込み内容に後悔をする人も2割ほどいる。削除は出来ても、削除する前に目を通した人はいるし、誰かがコピーをして流布してしまう可能性もある。それが恥ずかしい類のものか(例えば大きな勘違いをそのまま文章にしたためてしまった)、マズい類のものか(例えばプライバシーにかかわるようなもの)はともかく、後悔をしてしまう人も少なくない。

少々驚かされるのは、「アカウント削除」が3割もいること。特に女子にその比率が高い。ツイッターなどなら「色々と問題が起きてややこしいので、一度リセット」との考えでアカウントを消し、新たに一から始めるのも一つの手。だがFacebookの場合は実名主義なので、削除して再出発するにしても、同じ実名ならばすぐに元のフレンドに捕捉されてしまう。人生そのものにリセット・再ロードが効かないのに近い。あるいはしばらくの間、Facebook自身から離れるしかない。

ソーシャルメディアでの「関係途絶」


書込みを修正したり消したり、あるいはアカウントを削除したり。これらのアクションとは別に、ソーシャルメディア上での特定の他人との連携・関係を切るのも、対人関係の上で起きうる、あるいはせざるを得なくなる。

次のグラフは、そのような特定人物との関係のマイナス上の変化に関する経験を尋ねたものだが、フレンド登録を辞めたり、フォローを解除するといった「つながりの解除」をしたことがある人は3/4に達している。

↑ 次のような経験はあるか(米2012年、12-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)
↑ 次のような経験はあるか(米2012年、12-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)

また、嫌がらせを受けたり相性が合わず、ブロック(自分の視界に入らないようにする)をした経験がある人も6割近く。多分に人間関係のイヤな面を覚えさせられた上での結果だが、男子よりは女子の方が経験率が高い。上にもあるように、女子の方が(ネット上でも口コミが盛ん・好きなだけに)対立が生じる確率も高くなり、必然的に「関係途絶」の手段に出ざるを得なくなる人も多くなるのだろう。

さらに12-13歳においてですら、ブロック経験者は55%、関係の削除は74%に達している。保護者のサポートの元で行なったのだろうが、日本なら小学6年生から中学2年生に該当する年齢では、少々酷な話かもしれない。しかし見方を変えれば、デジタルネイティブだからこそ、若いうちからそのような経験をして、慣れていくに違いない。


■関連記事:
【後悔先立たず…ネット時代の「しまった」経験】(2011年6月)
【同い年の人は親切そうに見えるけど…米の子供達のソーシャルメディア内での考え方や現実問題をグラフ化してみる】(2011年11月)

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー