天候不順で衣料品も大きく下落影響を受ける…2013年4月度チェーンストア売上高、マイナス1.9%

2013/05/23 14:45

【日本チェーンストア協会】は2013年5月21日、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年4月度での販売統計速報(月報)を同協会公式サイトで公開した。その内容によれば2013年4月は農産品の相場安で食料品売上が不振となり、天候不順で衣料品も影響を受けたことなどから、売上は全主要項目でマイナス。売上総額の前年同月比は2か月ぶりにマイナス値の-1.9%(店舗調整後)を記録した(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7973店舗に対して行われたもの。店舗数は先月比で26店舗増、前年同月比で215店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比102.3%となり、2.3%ポイントとわずかながら増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後、つまり1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値によるもの。店舗数そのものの増減は反映されていない、純粋な業績の動向を示す値である。

■総販売額……1兆0259億9553万円(前年同月比98.1%、▲1.9%)
・食料品部門……構成比:61.8%(前年同月比99.6%、▲0.4%)
・衣料品部門……構成比:9.8%(前年同月比91.2%、▲8.8%)
・住関品部門……構成比:21.8%(前年同月比97.9%、▲2.1%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比90.1%、▲9.9%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比96.5%、▲3.5%)

農作物の相場安による
食品不調は継続。
先月から転じて
気象の不調さが
各部門の足を引っ張る形に。
4月は農産品が3月から継続する形で相場安となり、食料品部門は先月以上に不調に終わった。他方先月は天候の良さから大きく値を伸ばした衣料品部門も、天候不順の影響を受け、春物、さらには初夏ものが苦戦している。住関品は先月の花粉周りの商品のセールスもピークを過ぎ、家具などの一部部門で堅調さを見せたものの、全体的にはマイナス。かくして全主要部門で前年同月比マイナスを示したことから、売上全体も先月から転じる形で、再びマイナスを示すこととなった。

個別に見ると、食料品は野菜関連では先月に引き続きカット野菜が好調だが、相場安の影響を受けて葉物、根菜類などが不調。果物はかんきつ類が堅調だが、イチゴやりんご、バナナが不調。畜産物では牛肉や豚肉が好調だが、鶏肉は不調。加工肉や卵も含め、畜産品の多くが不調なのは先月から継続している。水産物は不漁によりうなぎ、さわらなどが不調。惣菜は揚げ物が好調だったが焼き物や中華は不調。またアイスクリームもあまり売れなかった。

衣料品では新年度用に用いるためか、ビジネススーツやジャケット、入園・入学需要のスーツやカットソーは好調なものの、ブラウス、ジーンズ、肌着などが不調。住関品では入学関連商品などが不調、家具などでは敷布団や整理収納ボックスなど引っ越し直後に整備する備品が堅調だった。家電製品関連では先月同様テレビ、ブルーレイレコーダーの販売が不調との説明が確認でき、テレビ周りの苦戦は相変わらずの模様。

他の小売業界同様チェーンストア業界でも、震災による影響はほぼ終息している。しかしながら継続的に売上不振にあることには違いない。これはチェーンストアだけでなく小売業全体の、さらには不況による消費減退も一因だが、それにも増してチェーンストア業界内の厳しい状況が数字化されている。時代の変遷と共に変化する消費者の需要に合わせた、そして業界の社会的存在意義に沿う、改善策の模索が早急に求められる。

主婦の間でも普及が進むモバイル端末(特にスマートフォン)を店内でも有効活用してもらい、顧客満足度を上げるにはどうすれば良いのか。一部スーパーやコンビニでも展開が進む「買物の宅配サービス」に代表される、買い手が求めるものを把握し、使い易いサービスを成すにはどのようなリサーチが必要なのか。今後のチェーンストア全体の行く末を明るいものとするのには、欠かせないこと、やらねばならないことは多い。


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