「経済的負担軽減」「病児保育の整備拡充」…保育制度の改善希望点は?

2013/05/29 07:55

幼稚園ライフメディアのリサーチバンクが2013年5月15日に発表した「保育園・幼稚園に関する調査」の結果データによると、未就学の子供が居る20代・30代の男女から成る調査対象母集団では、子供の保育制度で今後充実してほしい・改善してほしいことの最上位に挙げられた項目は「保育料の補助など経済的な負担の軽減」だった。全体では5割強の人が望んでいる。次いで男性では「待機児童の解消」、女性では「病児保育の施設整備・拡充」が続いている(【発表リリース】)。

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今調査は未就学(小学校の入学前)の子供を持つ20代から30代の男女を対象に、インターネット経由にて、2013年4月30日から5月6日の間に実施されたもの。有効回答数は1200人。回答者の男女比は1対1。子供の具体的年齢は公開されていない。

今調査対象母集団のうち、子供がまだ該当年齢に達していない、適切な施設が無いなどの理由で、保育園・幼稚園に通わせていない子供がいる人は29.3%。そのうち将来保育園や幼稚園に通わせたい人において、それらを選ぶ際に重視したい最重要項目として挙げられたのは「自宅から近い」だった。何か不測の事態があった際に、すぐに対応できるなどのメリットがあるからだろう。

↑ 子供を通わせる保育園・幼稚園を選ぶ際に重視する事(今後子供を保育園・幼稚園に通わせたいと思っている人限定)(複数回答)(再録)
↑ 子供を通わせる保育園・幼稚園を選ぶ際に重視する事(今後子供を保育園・幼稚園に通わせたいと思っている人限定)(複数回答)(再録)

今回問い合わせたのは、保育制度全般に関して充実してほしい、改善してほしいこと。調査対象母集団全体に聞いているため、現在保育園・幼稚園に子供を通わせている・居ないを問わずの質問となる。また自分自身とその子供に対する直接的な願望の他、世間一般的・社会全体として「こうあるべき」との意見も含まれていると考えて良い。

↑ 保育制度について充実してほしい・改善してほしいこと(複数回答)
↑ 保育制度について充実してほしい・改善してほしいこと(複数回答)

男女共にもっとも多い意見は「保育料の補助など、経済的な負担の軽減」。男性は47.7%、女性は61.3%に達している。保育園を利用している女性保護者の多くは、パート就業中の育児を代わってもらうためのもの。そのために多額の費用がかかるのでは、何のためにパートをしているのかが分からなくなってしまう。

男性側の第2位は「待機児童の解消」。これは実体験中で切なる願いとしての回答というよりは、多分に世間一般の問題としての回答だろう(今調査対象母集団では「保育園・幼稚園に通っていない未就学児がいる回答者」は29.3%。しかし子供の年齢制限などによるところも多い)。さらに最近一部の幼稚園でも開始している「時間外・延長保育の充実」を求める声も大きい。

他方女性の場合はそれらの問題以上に、「病児保育の施設整備・拡充」を求める意見が大きい。女性では第2位、46.2%と半数近くに及んでいる。この「病児保育」とは

・「病後児保育」では、病気の回復期にあり、集団保育が困難な期間、一時的にお子さんをお預かりします。
・「病児保育」では、病気の回復期に至らないが、急変の恐れのないお子さんも一時的にお預かりします。

【東京都練馬区解説ページ「病児・病後児保育」】から抜粋

を意味する。項目内容から見て、「病後児保育」も含めた意味での回答と見て良い。この「病児保育」では、単に子供が病気・体調不良の時に保護者代わりに子供を世話するだけでなく、万が一の事態の際には対応できるような設備・体制が求められる。この体制が整っていれば、例えば子供が風邪で熱を出した時にも、保護者は安心して預けられることになる。

また同じく女性では第4位に「一時預かりや短期保育などの充実」がついていることも合わせ、子供に何か不測の事態が生じた時の対応整備を求める声が強いのが分かる。

もっとも求める要素の傾向に違いはあれど、全般的に男性より女性の方が、保育制度への要望は強い。男性以上に子供に接する機会、直接保育制度と関わり合う場面が多い以上、気になる点、問題点が目に留まりやすいのも当然といえよう。


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