ドコモ、再び純増数を4ケタ台に…ソフトバンクモバイルが純増数トップ継続、ドコモ苦戦続く(2013年4月末携帯電話契約数)

2013/05/10 07:55

電気通信事業者協会(TCA)は2013年5月9日に、2013年4月末時点の携帯電話及びPHSの契約数を発表した。それによると同年4月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億3220万0000件となり、前月比で0.4%のプラスを示した。年度更新を終え、契約ラッシュも終わり、伸び率は大人しいものとなった。以前の記事(2011年12月分)にあるように、イー・アクセスでは月次データを2011年12月分から非開示としているため、同社のデータは開示されていない。純増数ではソフトバンクモバイルが26万4400件の増加で、主要グループ中トップとなった。またNTTドコモはかろうじてプラスを維持したものの、苦戦が続いている(【発表リリース】)。

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2013年4月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億3220万0000件
・事業者別
 NTTドコモ……6153万7300件(+1300)
 au(KDDIなど)……3791万8800件(+20万9500)
 ソフトバンクモバイル……3274万3900件(+26万4400)
 イー・アクセス……(非開示)
携帯電話契約件数(万台)(-2013年4月)
↑ 携帯電話契約件数(万台)(-2013年4月)

携帯電話契約件数(増減)(-2013年4月)
↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年4月)

NTTドコモは新年度ラッシュで大いに盛り返した先月から打って変わって大きく後退。かろうじて契約数純増を維持したが、地域別データを見る限りでは純増を示したのはNTTドコモ(関東甲信越)のみ。それ以外の地域はすべて純減で、状況の深刻さをうかがい知ることが出来る。5月15日には夏モデルの発表会を控えており、このモデルの発売以降は再び盛り返しが期待されるが、逆に発売前の買い控えによるさらなる低迷が、来月以降で予想される。

【ドコモのデータ公開ページ】によれば2013年4月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は66万7800件となり、増加しているが、FOMAの契約数は66万6400万件の純減となり、人数の上ではほぼ全員がフィーチャーフォン(一般携帯電話)からスマートフォンへ移行したことになる。見方を変えれば、新規のスマートフォン契約者はほとんどいない(あくまでも数字の上での話)。

ソフトバンクモバイルは先月から続き、主要3社では純増数トップ。2012年1月以来16か月連続しての記録となる。年度切り替え時のセールスを終えてもiPhoneやiPadは引き続け堅調。各種のプロモーションが功を奏しているものと思われる。KDDIも同様にiPhone 5の特需的効果が効いている。

TCA上では非公開だが、MNPはドコモが転出超過(マイナス12万5400)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス4万9700、プラス7万4400)にあり、ドコモ利用者がソフトバンクモバイルとauに流れている。今月も先月に続き、auへのMNP利用者がMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めている(約6割)が、先月よりはソフトバンクモバイルの獲得シェアが増加しているのにも注目したい。これもやはり積極的な広報宣伝活動のたまものだろう。

なおデータ通信のみのワイヤレスブロードバンドで、音声会話も可能なドコモ・au・ソフトバンクモバイルとの単純比較はリスクが高いものの、UQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数は4万9700件。累計数は413万3900件と上記3社のうち1社の、さらに1割程度でしかなく(3社合計契約数で比較すると3パーセント強)、成長の勢いは大人しいものの、契約数は確実に増加を続けており、留意は欠かせない存在といえる。

2013年4月時点での3社間契約者数比率
2013年4月時点での3社間契約者数比率
年始の一大セールス期間を過ぎてもソフトバンクモバイル・au共に、iPhone・iPadに支えられる形でセールスは堅調さを継続。一方でiPhone系を展開する両社においては、ドコモからのauへの移行組数がソフトバンクモバイルへの数をしのぐ状況が続いている。今月はややソフトバンクモバイルが盛り返したが、auの優勢さは変わりがない。

他方、MNPによる契約者の流出が続くドコモでは、昨年後半以降契約数で伸び悩みが顕著化している。先月のような季節属性的な好環境下や、新モデルの登場以外の時期ではじり貧状態が続いており、今回月も契約数増加はわずかに4桁。国内契約者数全体に占めるシェアも漸減しており(3社のみの合計でシェアを計算すると、現時点で46.5%。イー・モバイルが算出から抜けた直後の2011年12月と比べると、すでに2.5%ポイントも減らしている)、このままでは「大手三社で最大契約数」というスケールメリットすらあと数年で覆されかねない。

auとソフトバンクモバイルはiPhone周りで大きな変化がない限り、現状を維持・拡大する動きを継続するものと考えて良い。他方ドコモはこのままではじり貧になるのは明らか。この状況に甘んじるのを良しとしないのならば、根本的な戦略の転換、少なくとも現状の正しい認識と大胆な改革が求められよう。


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