1割強はタブレット機を使用…小中高校生のゲーム機・タブレット機の使用状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)

2013/05/21 07:55

内閣府は2013年5月5日までに、青少年のインターネット利用環境に関する実態調査結果の2012年度版(HTML版、PDF版は先行して1月28日に公開済み)を発表した。現在の子供達における携帯電話やインターネット関連の動向など、デジタル方面の実情を確認できるデータが盛り込まれており、注目に値する内容となっている。そこで【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】をはじめ、重要な部分を抽出、あるいは再計算の上でグラフを構築し、内容を精査している。今回は「子供達におけるゲーム機やタブレット機の使用状況」について、複数項目のデータを絡めて確認していくことにする(【「2012年度版青少年のインターネット利用環境実態調査」も含めた一覧ページ】)。

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今調査は2012年11月1日から11日にかけて、層化二段無作為抽出法で選ばれた、同年10月末時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ3000人に対し、個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は青少年1867人・保護者1915人。

以前「小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる-」で記した通り、今調査対象母集団では全体で5割強が携帯電話(一般携帯電話、スマートフォン双方)を所有(=使用)している。

↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(-2012年)(再録)
↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(-2012年)(再録)

今回はその携帯電話と対で語られることが多い、ゲーム機やタブレット機の使用性向を探ることにする。なお今件は「使用」状況のため、回答者の子供が保有している必要は無い(家族共有でも良い)。またゲーム機に関しては特に言及がないため、据え置き型・携帯型双方を含むものとする。

まずは両項目のだぶり具合も含めた使用状況の概要。全体ではゲーム機・タブレット機双方を使用しているのは7.9%。双方とも使っていないのは38.0%に達している。

↑ ゲーム機・タブレット機の使用状況(2012年、男女別・学校種類別)
↑ ゲーム機・タブレット機の使用状況(2012年、男女別・学校種類別)

小中高校生共に男子よりは女子の方が利用率が高い。また「ゲーム機・タブレット機いずれか」との範ちゅうで見ると、学校種類が上になるほど利用率が下がる傾向がある。高校生男子ではゲーム機・タブレット機双方を使っている人が11.8%もいる。

これをもう少し分かりやすく、「ゲーム機ならタブレット機、タブレット機ならゲーム機とのだぶりはともかく、その機種を使っているか否か」で計算した結果が次のグラフ。歳が上になるほどゲーム機からは離れる、特に女子に強い傾向があるのが確認できる。

↑ ゲーム機・タブレット機の使用状況(2012年、男女別・学校種類別)(個々の使用状況)
↑ ゲーム機・タブレット機の使用状況(2012年、男女別・学校種類別)(個々の使用状況)

以前別記事で記したが、携帯利用率、携帯電話でのメールやウェブサイトの利用率は女子の方が上であることも合わせると、男子は年上になってもゲーム機に執着し続ける一方、女子は携帯電話に興味関心の対象をスライドさせていると見るべきだろう。

他方タブレット機は少しずつではあるが、歳を経る程利用率が増えていく。同時に小学生でも1割強の使用者がいることにも注目。スマートフォン以上にパソコンに近く、機動力もあることから、パソコンに近い使われ方をしているものと考えられる。

これを裏付けるのが、それぞれの媒体使用者における、インターネット(ウェブサイトの閲覧やメール送受信など)の利用性向。携帯ゲーム機ではやや無理があるようで2-4割程度でしかないが、タブレット機では小学生でも5割超、中学生・高校生になると7-8割の高割合を示すようになる。

↑ ゲーム機・タブレット機によるインターネットの使用状況(2012年、男女別・学校種類別、各媒体使用者限定)
↑ ゲーム機・タブレット機によるインターネットの使用状況(2012年、男女別・学校種類別、各媒体使用者限定)

高校生男子のゲーム機によるネット利用率の高さは、多分にネット対応型のゲーム(多人数同時参加型ゲーム、あるいはダウンロードコンテンツ)の利用が含まれるからと考えられる。

一方タブレット機ではどの学校種類でも男子より女子の方がネット利用率が高いのにも注目したい。タブレット機のインターフェイスは女子に好まれるところがあるのだろうか。あるいは女子向けのアプリケーションが多いのも利用率を押し上げているのかもしれない。



ゲーム機への通信機能が常識化したのはこの数年来の話で、タブレット機に至っては今調査で初めて独自項目が設けられている。今後スマートフォンの普及と共に、これらの機種への利用性向にも注目が集まるに違いない。

特にタブレット機は、今件データを見る限り、男女差異があまり無い、ネット使用率ではむしろ女子の方が上という点で、興味のわく動向を示している。来年の同一項目でどのような変化を遂げるか、楽しみでならない。

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