高校生になると携帯電話でもサイト閲覧率はパソコンに匹敵…小中高校生のサイト利用状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)

2013/05/20 08:45

内閣府は2013年5月5日までに、青少年のインターネット利用環境に関する実態調査結果の2012年度版(HTML版、PDF版は1月28日に公開済み)を発表した。現在の子供達を取り巻く携帯電話やインターネット関連の動向など、デジタル方面の実情を確認できるデータが多数盛り込まれており、注目に値する。そこで【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】をはじめ、重要な部分を抽出、あるいは当方で再計算をしてグラフを構築し、内容を精査している。今回は「子供達におけるパソコンや携帯電話によるサイトの利用性向」について、複数項目のデータを絡めて確認していくことにする(【「2012年度版青少年のインターネット利用環境実態調査」も含めた一覧ページ】)。

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今調査は2012年11月1日から11日にかけて、層化二段無作為抽出法で選ばれた、同年10月末時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ3000人に対し、個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は青少年1867人・保護者1915人。

今件ではサイト(ウェブサイト)の利用性向を確認していくことになる。この「サイトの利用」とはウェブサイトの閲覧以外に、ゲーム、掲示板も含めた「アクセスしてその情報を調べたり見ることができるインターネット上の画面」を意味する。

まずはパソコン使用者・携帯電話の保有者に限定した、サイトの利用性向。すべての世代・性別でパソコンによるサイト使用率が9割を超えており、「パソコンの使用≒インターネットによるサイトの使用」という実情を改めて確認できる。

↑ パソコン・携帯におけるサイト利用状況(2012年、学校種類・男女別、各媒体利用・所有者限定)
↑ パソコン・携帯におけるサイト利用状況(2012年、学校種類・男女別、各媒体利用・所有者限定)

他方、携帯電話経由となると、小学生では2割前後、中学生では5割程度に留まる。これは保有する携帯電話で一般携帯電話(フィーチャーフォン)の比率が高くサイトが閲覧しにくいことに加え、フィルタリング機能でブロックされていたり、あるいは機能そのものを使わないように指導を受けているのが要因。パソコンにもフィルタリングは多分に使われているが、保護者の監視下での利用スタイルも多いこともあり、利用性向に影響は与えていない。

高校生になると、利用率はグンと跳ね上がる。これは高学年となったことで保護者から規制の解除を受けたり、サイトの閲覧がしやすいスマートフォンの利用率が増えているため。「小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)」でも記しているが、高校生のうち過半数はスマートフォン保有。ウェブサイトを容易に閲覧できる環境を有しており、アクセスするのも当然の話。

↑ スマートフォン保有率(自分専用・家族共用保有者の双方合わせて)(2012年)(再録)
↑ スマートフォン保有率(自分専用・家族共用保有者の双方合わせて)(2012年)(再録)

これを各媒体の使用・保有者に限定せず、各属性全体、つまり非使用者・非保有者まで合わせた上で見ると次の通りとなる。

↑ パソコン・携帯におけるサイト利用状況(2012年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)
↑ パソコン・携帯におけるサイト利用状況(2012年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)

小中学生ではパソコン利用率が低めのためやや値は落ちるが、それでも7割超でサイトの利用が確認できる。一方、携帯電話では小学生で1割足らず、中学生でも1/4程度でしかない。ところが高校生になると、ほぼ100%が携帯電話を持ち、その多くがスマートフォンであるため、パソコン・携帯電話双方のサイト利用率が肩を並べることになる。

少なくとも高校生においては、インターネットのサイト利用は、パソコンと携帯電話(多分にスマートフォン)経由がほぼ同じレベルで行われていることになる。まさに「インターネットの窓口はモバイルで」を実践しているわけだ。



「高校生の8割強は携帯電話経由でサイトを利用する」。先日の「小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる」で記した「高校生の半数はスマートフォンを所有する」と合わせ、高校生のインターネットにおける実情を知るうえで、ある意味驚きを隠せない、ある意味納得できる値ではある。

今件はこの世代に向けたアプローチにおいて重要な結果である。それと共に、彼ら・彼女が社会人になった際、デジタル社会に対する姿勢はどのように変化するのか・しないのか、そして社会全体にどのような影響を与えることになるのかが気になるところ。来年以降の調査結果が楽しみでならない。

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