持ち家売るの? 売ったらどうする? 米住宅保有者の思惑は

2013/05/13 14:45

モノポリーの住宅アメリカの調査機関【ギャラップ社】は2013年4月19日、アメリカにおける住宅取得意向に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち現在住宅を所有している人においては、2/3が「売るつもりはない」とし、末永く今の住宅に住み続けるつもりであることが分かった。一方、売るつもりがある人のうち、半数近くは「より小さい、あるいは廉価な住宅に住み替える」と答えた。「より大きな、高価な住宅」を望む人は3割台に留まっており、住宅売却希望者の多くは居住空間の規模縮小を望んでいることがうかがえる(【発表リリース:American Dream of Owning Home Lives On, Even for Young】)。

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今調査は2013年4月4日-14日にかけてアメリカ国内に住む18歳以上の成人に対し乱数で選択された電話番号に対する電話インタビュー形式(英語とスペイン語)で行われたもので、有効回答数は2017人。国勢調査などの統計データに基づいたウェイトバックが行われている。

先に【米成人の過半数はマイホーム持ち、30歳も7割近くは「将来家を買いたい」と希望】で解説したが、今調査対象母集団では過半数が住宅所有者となっている。

↑ 現在の住宅事情(米、2013年4月4-14日)(再録)
↑ 現在の住宅事情(米、2013年4月4-14日)(再録)

そこで住宅所有者に限り、今保有している住宅を売るつもりがあるか否かを聞いた結果が次のグラフ。一刻も早く売りたい人は5%しかいないが、10年の間に売りたいと考えている人まで合わせると1/3の人が、居住住宅の売却を模索していることが分かる。他方、2/3は売るつもりはないとの回答。

↑ 今住んでいる住宅の売却検討状況(米、2013年4月、住宅保有者限定)
↑ 今住んでいる住宅の売却検討状況(米、2013年4月、住宅保有者限定)

諸般の事情で今すぐにでも売りたい人は少数でしかないが、将来的に売りたい=引っ越しを望む人はそれなりに存在する。ではその「売りたい人」は、所有している住宅が売れたとして、そのあとどこに住むつもりなのだろうか。「来年までには」「この5年のうちに」「この10年のうちに」の回答者に聞いた結果が次のグラフ。最上位についた意見は「今の住宅よりは小さい、あるいは安上がりな家を買って住む」というもので、47%に達していた。逆の方向性を持つ「今の住宅より大きい、あるいは高価な家を買って住む」の32%より15%ポイントも高い値を示している。

↑ 今所有している住宅が売れたとして、そのあとどうするつもりか(住宅保有者で10年以内に売るつもりの人限定、米、2013年4月)
↑ 今所有している住宅が売れたとして、そのあとどうするつもりか(住宅保有者で10年以内に売るつもりの人限定、米、2013年4月)

第3位の「賃貸住宅に住む」の13%も合わせると、実に6割の人が居住規模を縮小するために住宅売却を望んでいる計算になる(もちろん中には賃貸住宅住まいの方が、大きな面積を使える場合もあるだろうが)。この動きについてリリース側では「金銭的な理由、そして純粋に『住宅は購入して所有するより、賃貸として借り受けて住む方が良い』とする考え方によるものだろう」と説明している。後者はともかく前者については、納得できる話ではある(何しろ大きな家となると、管理費ですら巨額になりかねない)。



やや余談ではあるが、逆に「住宅を現在保有していない人(賃貸住まいや親元で生活している人)」に、今後住宅購入の予定があるか否かを聞いた結果が次のグラフ。2/3強は購入を希望している。

↑ 住宅を将来購入するつもりがあるか(非保有者限定、米、2013年4月)
↑ 住宅を将来購入するつもりがあるか(非保有者限定、米、2013年4月)

6割強が購入予定。そのうち4割強はこの5年間以内に購入したいと述べている。実際に購入できるか否かは別として、購入意欲は旺盛のようだ。

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