無料動画はYouTubeが一番、ニコ動が二番…無料配信・有料放送契約サービスの加入動向をグラフ化してみる(2012年分反映版)

2013/05/09 07:55

先日まで【映像ビデオ市場の推移をグラフ化してみる(2012年分反映版) 】をはじめいくつかの記事で、日本映像ソフト協会が2013年4月17日に発表した、映像ソフト(ビデオソフト、DVDやBD(ブルーレイディスク、以下同))に関する2012年の動向をまとめた市場調査報告書【ビデオソフト市場規模及びユーザー動向調査 2012(PDF)】を元に、昨年掲載の記事の各種情報の更新と再分析を行った。今年の報告書では従来の掲載項目に加え、ビデオソフトの市場とは直接関係はないものの、成長過程にあり、競合サービスとして見過ごせない「映像サービス」の視聴状況などを対象とした調査結果も新規に盛り込まれている。そこで今回は【テレビが8割強、無料映像配信サービスが5割…普段使っている映像サービスをグラフ化してみる(2012年分反映版)】に続き、無料の映像配信利用サービス、及び有料放送契約加入サービスの利用状況を確認していくことにする。

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今調査部分は2013年1月にインターネット経由で、2012年に関する動向を16歳-69歳の男女に対して尋ねたもので、有効回答数は1200人。性別・年代別・都道府県別構成比を住民基本台帳に基づいて割り付け、さらにビデオリサーチ社によるACR(Audience and Consumer Report)調査結果を用い、同世代の一般個人によるデータとして推計できるように補正を行っている。

先の記事でも解説したが、今調査対象母集団では51.8%がパソコンやスマートフォンで無料にて閲覧できる映像配信サービス(YouTubeやニコ動など)を利用している。また契約が必要なBS、CATVなどの有料放送サービスの利用率は20.1%に達している。

↑ 普段視聴している映像サービス(複数回答)(再録)
↑ 普段視聴している映像サービス(複数回答)(再録)

それではこの2種類のサービス利用者は、具体的にどのようなサービスを用いているのだろうか。まずは有料放送契約加入サービスだが、CATVの多チャンネル契約とする回答がもっとも多く45.2%に達していた。

↑ 有料放送契約加入サービスの内情(契約者限定、複数回答)
↑ 有料放送契約加入サービスの内情(契約者限定、複数回答)

CATV加入率が高いのは独自に入る場合以外に、集合住宅でまとまって加入する事例が多分にあることが理由として考えられる。「全体の」20.1%において45.2%なので、全体比は9.1%。10人に1人近くはCATV利用者という計算になる。

次に多いのはスカパーシリーズ、ほぼ同数でWOWOWが続く。数量的にはこの3選択肢がメインで、他はいくつか挙げられているが、誤差の範囲として見ても良いかもしれない。これら3サービスは知名度の高さ、対応領域の広さ、コンテンツの豊富さなど、多数のアドバンテージを持っており、利用者率が高いのも当然といえる。

それでは無料の映像配信利用サービスではどのような状況だろうか。

↑ 無料の映像配信利用サービス実態(PCやスマホで利用できる無料の映像配信サービス利用者限定、複数回答)
↑ 無料の映像配信利用サービス実態(PCやスマホで利用できる無料の映像配信サービス利用者限定、複数回答)

YouTubeが断トツのトップで、サービス利用者のうち92.2%が利用していると回答。「全体の」51.8%に対して92.2%なので、調査対象母集団全体比では48%足らずの人がYouTubeを利用している計算になる。次いで多いのはニコ動の無料番組で43.0%。同じく計算すると全体比では22%。それ以降はGyao、Ustream、その他の無料映像配信サービスなどが続いていく。以前別調査機関による調査結果を基にした記事【利用者数ではYouTubeがナンバーワン…日本の動画視聴サイト動向をグラフ化してみる】と比較すると、Gyaoのあるなしなどの違いはあるが、おおよそ上位の動向は一致しており、納得感はある。



テレビの高画質化や有料放送契約加入サービスにおけるコンテンツの充実、スマートフォンやタブレット機の普及による機動力の高い映像視聴環境の浸透など、ビデオソフトの競合相手は日に日に力をつけ、映像を好む消費者の時間とお金を奪いつつある。ビデオソフト業界の戦略がどのようなもので、いかなる方向に舵を切るのかは不明だが、荒波の中にいる以上、早急なかじ取りが必要なことは間違いない。

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