テレビが8割強、無料映像配信サービスが5割…普段使っている映像サービスをグラフ化してみる(2012年分反映版)

2013/05/08 11:30

先日まで【映像ビデオ市場の推移をグラフ化してみる(2012年分反映版) 】など、日本映像ソフト協会が2013年4月17日に発表した、映像ソフト(ビデオソフト、DVDやBD(ブルーレイディスク、以下同))に関する2012年の動向を網羅した市場調査報告書【ビデオソフト市場規模及びユーザー動向調査 2012(PDF)】を元にした昨年掲載の記事の情報更新と再分析を行った。今年の報告書ではビデオソフトの市場とは直接関係はないものの、競合サービスとして見過ごせない「映像サービス」の視聴状況に関する調査結果も新たに盛り込まれている。そこで今回も含めて2回に分けて、この結果を確認していくことにする。

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今調査部分は2013年1月にインターネット経由で、2012年に関する動向を16歳-69歳の男女に対して尋ねたもので、有効回答数は1200人。性別・年代別・都道府県別構成比を住民基本台帳に基づいて割り付け、さらにビデオリサーチ社によるACR(Audience and Consumer Report)調査結果を用い、同世代の一般個人によるデータとして推計できるように補正を行っている。

レンタルにしても購入(業界側の立ち位置によるレポートなので「セル」と呼んでいる)にしても、インターネットが普及した現在ではネット系動画配信サービスが大きな競合相手となる。また地デジへの切り替えの際に世帯レベルでのテレビの大規模な更新が行われ、有料放送サービスに加盟した人も少なくない。次のグラフは普段視聴している映像サービスを尋ねたものだが、普通の無料によるテレビ放送を視聴している人は83.2%、無料BS放送は47.6%に達している。

↑ 普段視聴している映像サービス(複数回答)
↑ 普段視聴している映像サービス(複数回答)

無料のテレビ視聴には及ばないものの、BS放送よりもパソコンやスマートフォンによる無料動画配信サービス(例えばYouTubeやニコ動)の方が利用率は高い。「テレビは8割、ネット動画は5割」という値は、妙な現実味を覚える数字でもある。

このうち「BSやCATV、光回線を経由した有料放送サービス」と「パソコン・スマートフォンなどで無料で閲覧できる映像配信サービス」について、それぞれどのような機器を使って視聴しているかを聞いた結果が次のグラフとなる。有料放送サービスはテレビ、映像配信サービスはパソコンがメインなのは当然として、他の機器も色々と使われているのが確認出来る。

↑ 映像サービスの使用機器(それぞれの利用者限定)(複数回答)
↑ 映像サービスの使用機器(それぞれの利用者限定)(複数回答)

「パソコン・スマートフォンなどで無料で閲覧できる映像配信サービス」で「テレビ」項目に6割も回答者がいるのが謎だが(テレビに接続できる家庭用ゲーム機経由か、いわゆるインターネットテレビによるものか。あるいはパソコンのモニターがテレビを兼ねているので「テレビ」と答えたのかもしれない)、例えばスマートフォンで無料動画サービスを使っている人は(無料動画サービス利用者全体のうち)3割、タブレット機でも1割近くいることが確認できる。一般携帯電話(フィーチャーフォン)でも1割強は動画視聴をしていると回答しているのも驚き。ただしパソコンの利用率は9割を超えており、無料の動画視聴は依然としてパソコンメインであることも確認できる。

テレビやパソコンは半ば固定されているために利用時の場所が固定されるが(ノートパソコンはそうでもないが、不自由なのに違いはない)、スマートフォンやタブレット機ならばどこででも視聴できる。ソファーの上やベッドの中、それこそ耐水措置をすればお風呂の中ですら動画を観ることができる。これはBSやCATVなどの有料放送サービスでも難しい話。この便宜性、機動力、お気軽度もまた、セル・レンタルのビデオソフトのライバルとしての長所の一つなのに違いない。

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