花粉症関連商品が動機づき食料品以外はすべて上昇…2013年3月度チェーンストア売上高、プラス1.7%

2013/04/24 15:45

【日本チェーンストア協会】は2013年4月22日、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年3月度における販売統計速報(月報)を発表した。それによると2013年3月は季節のイベント関連商材や、春物衣料の堅調さ、さらには花粉症関連商品が動き、売上総額の前年同月比は13か月ぶりにプラス値の+1.7%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース一覧ページ】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7947店舗に対して行われている。店舗数は先月比で67店舗増、前年同月比で205店舗増。売り場面積は前年同月比122.3%となり、22.3%ポイントと大幅に増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。なお数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。店舗数そのものの増減は考慮しない形となっている。

■総販売額……1兆0446億5462万円(前年同月比101.7%、△1.7%)
・食料品部門……構成比:61.8%(前年同月比99.7%、▲0.3%)
・衣料品部門……構成比:10.5%(前年同月比100.5%、△0.5%)
・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比103.7%、△3.7%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比105.7%、△5.7%)
・その他…………構成比:7.1%(前年同月比107.3%、△7.3%)

農作物の相場安で
食品は不調。
気候のおかげで
春物衣料や花粉対策などが
大いに売り上げを伸ばす。
3月は農産品が2月に続き相場安となり、食料品部門はやや不調に終わった。一方衣料品部門は天候がよかったこともあり、春物衣料が大いに売行きを伸ばしている。また住関品では花粉症が今年はキツいのに加え、中国大陸由来のPM2.5関連の商品動向が好調となり、大きく上振れした。これが幸いし、売り上げ全体としては1年ぶりにプラスに転じることとなった。

個別に見ると、食料品は野菜関連ではカット野菜が好調だが、葉物や根菜類などは全般的に不調。果物は全般的に堅調。畜産物では牛肉のみ好調。加工肉や卵も含め、畜産品の多くが不調なのは先月からの継続動向。水産物は冷凍マグロやたらこ・明太子が不調。惣菜は行楽地で良く食される唐揚げやスナックが好調。また寿司なども売れた。

衣料品では新年度用としてか、ビジネススーツやスラックスが堅調に売れた。一方でビジネスハーフコートなどは不調。住関品では入学関連商品は不調だったものの、テレビゲームが堅調。また花粉症やPM2.5などの大気汚染対策から、ハンドソープや目薬、マスクが良く売れている。家電製品周りではテレビ、ブルーレイレコーダーの販売が不調との説明があり、再びテレビ周りが苦戦をしているようだ。

チェーンストア業界に対する震災による影響はほぼ終息しているが、同業界が継続的な営業成績上の不調状態にあることには違いない。これは同業界に限らず小売業全体の苦戦、さらには不況による消費減退も一因だが、それ以上に同業界の難しい立場が数字化されている。時代の変遷に伴う消費者の需要の変化に対応し、そして業界の社会的存在意義に沿い、さらには芯の通った、状況改善の模索が必要不可欠なものとなっている。

主婦の間でも普及率が上昇中のモバイル端末(特にスマートフォン)を有効活用し、いかに集客に結び付け顧客満足度を上げるか。そして一部スーパーやコンビニでも展開が進む「買物の宅配サービス」のように、買い手が求めるものを把握し、使い易いサービスとして提供できるか。今後のチェーンストア全体の行く末を明るいものとするのには、欠かせない発想である。

今回売り上げがプラスとなったのは、多分に花粉症や大気汚染によるところが大きい。一方で衣料品でも紳士・婦人衣料品で売り上げが伸びており、景気回復実態に先立つ形で財布のヒモが緩くなった可能性はある。この動きには大いに注目したい。

また、家電製品関連は前年同月比でマイナス2.7%の減少を示している。コメントでも特記事項として記されているが、主力のテレビやレコーダーの売れ行きが未だに軟調なのは気になるところだ。


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