「あらゆる場所に届く」が一目で分かる歯ブラシの広告

2013/04/22 20:45

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飛び出す歯ブラシ虫歯予防をはじめ、口内の健康のためには欠かせない、食事の後の歯みがき。その際にみがき方や歯みがき粉の種類同様、重要なのが歯ブラシの選択。堅すぎても歯肉を痛めてしまうし、柔らかすぎてもうまく歯がみがけない。さらに形状がいい加減だと奥歯やすきまにまで届かず、みがき残しが生じてしまう。今回紹介するのは、その歯ブラシにおいて「普通の歯ブラシなら届かないような奥にでも届き、みがくことが出来る」高性能ぶりが一目で分かる歯ブラシの広告である(I Believe in Advertising)。


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↑ Signal: Places
↑ Signal: Places

これは南アフリカの「Signal」という歯ブラシの広告。場所はどこかの博物館。王家の威厳を示す王冠や王杖などが、赤い座布団の上に厳かに陳列されている。もちろん途方もなく価値のあるものなので、厳重な警備が施された場所ではある、のだが……よく見ると左下ににょきりと歯ブラシが下の台座から突き出ている。そしてその横には「なかなか届かない場所にも届きます」とのメッセージ。

↑ 台座を突き破り「ドヤ顔」的なポーズを決める歯ブラシ
↑ 台座を突き破り「ドヤ顔」的なポーズを決める歯ブラシ

つまり奥歯の隅のように普通なら届きにくい、みがくのに難儀する場所を、同じく「滅多なことでは手が届かない」、厳重に警備されている王冠の陳列場になぞらえている。「当社の歯ブラシは、このような場所にすら届く位に高性能ですよ」という、オーバーに過ぎるほどの表現をしている次第。

「普段なら手が届かない、難儀する場所」の例えとしては、むしろもう一つの方が分かりやすいかもしれない。

↑ 厳重に警備されているはずの金庫の中にも……
↑ 厳重に警備されているはずの金庫の中にも……

「それはちょっと届きすぎだろう」「この勢いだと歯をみがいている最中に、口から鼻まで貫通してしまうかも」といった、半ば笑いながらの突っ込みが入るかもしれない。無論過剰な表現だと分かった上でのリアクションだが、その時点ですでに「この歯ブラシなら奥の奥まできれいにみがけそうだ」という印象を刷り込まれていることになる。シンプルだが良くできた広告に違いない。


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