米成人の携帯電話やパソコン、タブレット機の保有率推移をグラフ化してみる(2013年1月まで)

2013/05/05 10:00

タブレット機これまで【米主要メディアにおける視聴者数の動きなどをグラフ化してみる(SNM2013版)】をはじめ複数の記事で、アメリカの調査機関【Pew Research Center】が2013年3月18日に発表した、デジタル・非デジタル双方における、同国の「ニュースを伝えるメディア」の動向と展望を示した白書的な報告書【State of the News Media 2013】をベースに、アメリカのニュースを取り巻くメディア(新聞や雑誌、テレビ、インターネットなど)動向の現状確認などを行った。その際に、Pew Researchが定期的に行っているデータ計測の結果ページ【Trend Data (Adults)】を見つけることができた。今回はそこに掲載されていたデータの中から主要デジタルデバイス、携帯電話全般(スマートフォン、一般携帯電話双方)やパソコン、タブレット機などの所有率推移をグラフ化し、その動向を把握しておくことにする。

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今件調査に関する個々の調査様式の記述はないものの、データ上の表記から対象は18歳以上、アメリカ合衆国内に在住する人を対象としているのは確認できる。またPew Research Centerの過去の調査から察するに、電話による口頭でのインタビュー形式・国勢調査の結果によるウェイトバックを行った上での結果と見て良い。

該当ページにはデジタルデバイスとして「携帯電話」「デスクトップパソコン」「ノートパソコン」「タブレット機」「MP3プレイヤー」「ゲーム機」「電子書籍リーダー」に関する、所有率の推移が掲載されている。ただしすべての対象が同一期間に調査されたのではないことから、数字が掲載されている期間はかなりバラバラなものとなっている。それを配慮し、時間の流れに従う形で区切った上で生成したのが次のグラフ。


↑ 米成人の主要デジタルデバイス所有率推移(Pew Research)
↑ 米成人の主要デジタルデバイス所有率推移(Pew Research)

調査期間によってややぶれが生じているが、概して「携帯電話」の所有率は上昇している……が、8割強で頭打ちの様子。一方「デスクトップパソコン」と「ノートパソコン」は正反対の動きをしており、2012年にはついに両者が逆転してしまう。今後何度かのクロスを繰り返しながら、「デスクトップパソコン」の所有率はさらに減少していくのだろう。

「ノートパソコン」以上に注目すべきなのは「タブレット機」。機動力の高さでは「ノートパソコン」をはるかに超えており、上昇率も上。2013年1月時点ですでに31%(!)もの所有率を有している。このままの勢いで上昇が続けば、あと数年で「デスクトップパソコン」すら追い抜きかねない。ノートもタブレットも所有率がこの数年上昇を続けているのは、やはり技術の進歩によって「利用者の需要に十分なだけの機能」を持つ端末が商品化されたからだろう。

パソコンとはいくぶん離れたデジタルデバイスでは、「MP3プレイヤー」が2009年以降横ばい。「ゲーム機」も調査回数が少ないせいもあるが、大きな動きは無い。一方で「電子書籍リーダー」は急激な上昇を見せており、直近の2013年1月時点では26%に達している。アマゾンのKindleのように、タブレット機的な機能も兼ね備えた端末の普及ぶりを見るに、この値は今後も「タブレット機」同様、急カーブを維持したまま増加するものと考えられる。



グラフを見る限りでは「ノートパソコン」「タブレット機」「電子書籍リーダー」の上昇トレンドはまだまだ続くものと考えられる。そして今件では取り上げていないが「スマートフォン」も同じような上昇機運にある。このままの傾向があと数年続けば、デジタルの世界はどのような変容をとげることになるのか(多分にモバイル系がメインとなる気はするが)。そしてそれらと深い関係がある分野、例えばニュース業界はいかなるスタイルに変化していく・せざるを得なくなるのか。今後の動向が楽しみである。


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【急増するスマホとタブレット、漸減するデスクトップパソコン…米デジタル機器保有率推移をグラフ化してみる】

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